幸せや平和を求める人間の、闘い方にはさまざまな形がある。

こうしなければならないというのはないので、あまり窮屈に考えない方がいい。要は自分のできる範囲で、自分流を貫けばよい。大切なのは、行動であれ、言葉であれ、表現し続けることだ。沈黙しないことだ。

(Martin Luther King, Jr. : Our lives begin to end the day we become silent about things that matter. 「問題になっていることに沈黙するようになったとき、我々の命は終わりに向かい始める」)
(Martin Luther King, Jr. : Our lives begin to end the day we become silent about things that matter. 「問題になっていることに沈黙するようになったとき、我々の命は終わりに向かい始める」)

93歳になった瀬戸内寂聴が、6月18日、反戦の志を伝えるために上京した。


(2015/06/18 に公開。「6月18日、「戦争法案」反対木曜行動が行われている国会前に京都から作家の瀬戸内寂­聴さんがやってきた。車イスで現れるとメディアやカメラを手にした市民が殺到し、彼女­を取り囲んだ。司会に紹介されると、瀬戸内さんは車イスからすくっと立ち上がって、マ­イクをしっかり握った。演説のすべてを紹介する。撮影=レイバーネットTV」

瀬戸内寂聴は、また参議院議員会館で、IWJのインタビュー「死ぬ前にもう一度、言わなければ」で、次のように語った。老いてなお、京都から東京まで瀬戸内寂聴が駆けつけるほど、状況は危機的だということだ。

「私は、優等生だったんです。天皇は神様だと思い、この戦争は本当に良い戦争だと思い込んでいました。東京女子大学は割とインテリの娘が多いですから、『この戦争はダメだ』とか、『間もなく負ける』とか言うんですよ。私は(そう言う人たちは)何て『非国民』なのかと思ったほど、ものを知らなかった。

だけどやっぱり、自分が(戦争を)味わってみて、この戦争がいかに間違った戦争で、日本がとんでもないことをしたということが分かったんですね。そうすると、単純なものですから、そうなると今までの自分が信じられなくて、徹底的に根本から変えようと家を飛び出して一人になって、苦労しながら作家になったんです。戦争がなければ、私は良い奥さんで良い母親でね、すごせたと思います。

戦争のバカさ加減がね、嫌になったんですね。東京女子大は割合、自由な考え方で教育をしてくれていたんですが、女学校で教えられたのは、非常に古臭い『忠君愛国』の思想だったので、この戦争に勝たないといけないと思っていたんですよ。

(中略)

戦争は人殺しですからね。殺さなきゃ殺されるんですから。どんな理由があっても、『良い』戦争なんてないと思います。昔は、この戦争は『良い戦争だ』と、天皇陛下のために、日本国民のために、東洋の平和のために戦争をしなきゃいけないと教えられていたんですね。

でも、どんな戦争でも良い戦争というものは、絶対にありません。戦争は悪い。人殺しですからね、絶対にいけない。

私は51才で出家しましたから、いくらか仏教の考えがありますけど、仏教で一番いいなと思っているのは、『殺すなかれ』『殺させるなかれ』というのが根本思想なんです。これはやっぱり素晴らしいと思います。殺しちゃいけないんですよ。戦争は殺さなければ殺されるんですからね。絶対あってはならないと思いますよ。

(中略)

安倍さんのやってらっしゃること、言ってらっしゃることは、その時代に返れということですね。あの方、戦争のできる国にしたいんですからね。終戦後、憲法9条を持ったということは、やっぱりあの戦争で本当に沢山の人が死に、戦争した相手の人をどれだけ殺していますか。そういう人たちの死んだ命の上に、さらに、その時代のようなことをしようとしている。それは絶対にあってはならない。

(中略)

でもやっていることはそうじゃないですか。やっていることは、やがて戦争になるようにしている。自衛隊は軍隊になるでしょうしね。アメリカの属国みたいじゃないですか。そう思います。

愛する人がいるならば、その人が殺されるということを想像して、戦争に反対してほしい。

戦争にみんなを連れていくようになったら、女だって、連れていかれますよ。男だけが戦争に行くんじゃなくて、女もいかなくてはならないと思います。そのことを考えて欲しいですね。

そして、世の中で何が一番、辛くて不幸かというのは、愛する人に死なれることですよ。だから、少なくとも、愛する人がいるならば、その人が殺されるということを想像して、戦争に反対して欲しいですね」

「安倍さんのやってらっしゃること、言ってらっしゃることは、その時代(戦前 注 : 兵頭)に返れということ」という分析は正確である。これは日本会議の思想である。日本会議の眼目は、安保法制、改憲、東京裁判史観の是正、卑屈な謝罪外交の転換などである。

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第三次安倍内閣の全閣僚19名のうち、8割は日本会議の国会議員である。日本会議への参加者は野党にもいる。国会議員で作る「日本会議国会議員懇談会」には、衆参両院の約35%にあたる250人ほどが加入している。国会の方が、国民より右傾化していることがわかる

情けないことは日本会議の復古思想の不思議な点は、対米自立でないことだ。

戦争とは何か。

戦争には2種類ある。

1 戦時の戦争

2 平時の戦争

瀬戸内寂聴の語ったのは戦時の戦争だ。今の法案でいえば、安保法制がそれに当たる。

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もうひとつ平時の戦争がある。労働者派遣法改悪がそれだ。

『時事ドットコム』に「遠のく正社員への道=派遣社員「ずっと使い捨てに」という記事が載っていた。

「埼玉県の40代女性は、契約の更新時期を迎えるたび不安に悩まされてきた。「更新で3か月命がつながった」と思ったのもつかの間、何度も雇い止めに。過去5年間に派遣された先は6社に上る。

専門業務の「財務処理」で派遣された職場では「正社員に登用される道もある」と聞き、希望を抱いたこともある。社員と一緒に残業し、新年会や歓送迎会にも参加した。「目の前にニンジンを下げられた馬のように頑張った」が、報われなかった。

雇い止めを通告された後、引き継ぎマニュアルを作らされることも多く、「培ったノウハウだけ奪われ、使い捨てにされる」と実感する。派遣社員だけ連絡網から外され、「全従業員対象」のアンケート用紙も配られない。「派遣社員がどんな思いで耐えているか想像してほしい」と訴える。

改正案では、人を替えれば派遣労働者を同じポストで使い続けることができるため、非正規労働の固定化につながると懸念する声もある。正社員への道がさらに遠のく法改正に、「弱い立場の派遣社員から夢も希望も奪うのか」と肩を落とした

この労働者派遣法改悪が、6月19日の衆議院本会議で採決され、可決された。

政治が強い者(企業)の味方をする。弱い立場の国民を救わない。むしろ弱い者を切り捨てる。「社員と一緒に残業し、新年会や歓送迎会にも参加した。まさに平時の戦争である。「目の前にニンジンを下げられた馬のように頑張った」が、報われなかった」という気持ちはよくわかる。それほどの正社員への希望は、派遣と比べて、同じ仕事をしていても給料が倍近く高いからだ。

労働者派遣法改悪は、派遣を増やして正社員を減らす「正社員ゼロ法案」といわれている。

安倍ほど、いったこととやり始める政策が矛盾する首相はいない。「積極的平和主義」はその最たるものだろう。平和のために戦争をしましょう、というのだ。

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アホノミクスといって景気の回復を目指した。それでいて、消費税増税をやって消費を冷え込ませた。さらに法人税を減税する。

企業に賃上げ要請するかと思うと、今度は労働者派遣法改悪で、派遣を増やして低賃金を固定化する。正社員も減らす。

しかも残業代をゼロにし、派遣労働者の身分を固定化し、解雇の金銭解決を法案化する。

やっているのは1%のための政治、99%を切り捨てる、日本破壊の政治だ。だから格差はどんどん拡大してゆく。

日本企業の利益の配分先は、(1)内部留保(企業の内部留保は2012年で304兆円にも膨らんでいる)、(2)設備投資、(3)株主への還元、(4)有利子負債削減、(5)新製品・新技術の研究・開発、(6)従業員への還元である。最後にやっと従業員の賃上げに回されるのだが、ほとんどの場合、(5)までで利益は消えてしまっている。

グローバル化した企業の利潤動機は、トリクルダウンに向かわない。個別の企業がいかに利潤を得ても、必ずしも国民全体は豊かにならない。いわゆる「合成の誤謬」(fallacy of composition ミクロ(部分・個人)に妥当することは、マクロ(全体・社会)にも妥当すると考えるのは誤り)が起きているのだ。

安倍の国家戦略特区も、合成の誤謬に見舞われることは間違いない。特区のグローバル企業(部分)がいくら儲けても、国民(全体)は豊かにならないのだ。

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