お粗末な日本外交が続いている。

これまで何度も指摘してきたが、安倍晋三は、予想外のトランプ勝利に慌て、ご機嫌取りに就任式前のトランプに会いに行った。このオバマに対して非礼な外交は、世界の笑いものになった。

オバマ側からも「トランプ氏はまだ大統領ではない。前例のないことはしないでほしい」と強く申し入れがあったことが、わかってきた。

失態である。 無知の栄えたためしなしというが、よくもこういう人物が国のトップに立っているものだ。この現実だけで、すでに日本は終わった国である。

安倍晋三のやることが幼稚で、思いつきに満ちている。戦略などなくて、想像力も警戒心もない。早くトランプに会って、選挙中にヒラリーだけに会った失敗を取り戻さなければ、と思いつくと、そのままトランプタワーに飛びこんでいくのである。

オバマの怒りがいかに大きかったかは、その直後のペルーでの国際会議で、オバマとの首脳会談を断られたことでもわかる。

一方、トランプは戦略を発表している。ひとつは、これまで、米国が世界中で嫌われてきた外交の転換である。これは多くの国にとって朗報だ。

『Sputnik日本』(2016年12月2日)は「トランプ氏、米国は他国の「政権転覆」しないと断言」と題して、次のように報じている。

トランプ次期大統領は、新政権が他国での「政権転覆」に向けられた外交政策を行うことはないと断言した。

トランプ氏は米オハイオ州で、11月8日の大統領選挙後初となる遊説を行い、次のように述べた。

われわれは政権や政府を転覆しない。中東での6兆ドルを覚えていますか? われわれの目的は安定であって混沌ではない。そのため、われわれは自国を再建したい。その時はもう到来したのだ!

トランプ氏は選挙戦中に主張していた、米国は「中東での戦争に6兆ドルを費やして、その間にわれわれの国は完全な疲弊に陥った」という見解を繰り返した」(「トランプ氏、米国は他国の「政権転覆」しないと断言」)

次期大統領が、もう他国での「政権転覆」はやらないと宣言する。実はそのこと自体が異様なのだが、それだけこれまでの米国は、戦争で経済を回す異様な国家だったということだ。

中東で米国が使った戦費が6兆ドル。しかし、世界中の属国が仕方なしに付き合って使った戦費を加えると、こんな額ではない。

その結果は、多数の死者と、以前よりは悲惨になった侵略国、政権転覆国の民衆である。収奪が終わると、内戦と混沌においたまま、米国は無責任に去っている。

これからの米国との付き合い方は、国益に基づいて、本音で付き合うことだ。おそるおそる献上物を差し出すだけの付き合い方では、相手にされないばかりか、他の諸国からこれまで以上に侮られるだろう。

世界は、対米隷属しか知らない日本を除いて、大きく変わってきている。

『Sputnik日本』(2016年12月5日)は「1極世界をつくろうとする試みは失敗し、世界ではバランスが回復されつつある―プーチン大統領」と題して、こう述べた。

世界に1極秩序をつくろうとする試みは失敗し、国際舞台ではバランスが回復されつつある。ロシアのプーチン大統領が、ロシアのテレビ局のインタビューで述べた。

プーチン大統領は、これまで国際舞台の重要なプレーヤーたちは国際法の規則に従うのではなく、自分たちの地政学的利益に立脚する方を好んでいたと語った。

プーチン大統領は、だが「状況は変化している。私が思うに、すでに誰にとっても秘密ではなく、全ての人が目にしているが、すでに我々の多くのパートナーが、自ら国際法の原則に従う方を選んでいる。なぜなら世界のバランスが徐々に回復してきているからだ」と語り、「この1極世界をつくる試みは定着しなかった」との確信を表した。

またプーチン大統領は、「我々はすでに別の次元に住んでいる」との考えを示し、「だが我々は、私が述べているのはロシアのことだが、常に自分たちの国益を守るという立場を堅持してきた。我々は、他国の利益も尊重しなければならない。我々はこのようにして他の我々の仕事仲間との関係を築こうとしている」と述べた。

先にロシアのプーチン大統領は、ドナルド・トランプ氏の大統領就任後、露米関係が正常化されることに期待を表した」(「1極世界をつくろうとする試みは失敗し、世界ではバランスが回復されつつある―プーチン大統領」)

米国一極支配から多極世界への転換。これは歓迎すべきことだ。その方が、大国間の監視と牽制機能が働き、大国の小国への侵略も困難になるからだ。加えて、同盟国への姿勢も、より尊重したものにかわるだろう。

キャメロン、サルコジ、ヒラリー、パククネ、オバマ、オランドとグローバリズムに繋がる政治家が退場していく。安倍晋三も退場しなければならない。

このように世界は大きく変わり始めた。ここで米国の変化が本物になるには、次の3点が満たされなければならないように思われる。

1 米国を普通の国に変えようとするトランプの姿勢がぶれないこと

2 共和党がトランプに協力し、助けること

3 トランプが暗殺されないこと

この3点のどれでも欠けたら、米国の変化はない。異様な戦争ビジネス国家は続くだろう。

安倍晋三が焦るのは、米国の真似をして戦争で経済を回す国にしようとした矢先に、トランプが登場したからである。

日本の29年度予算案で、軍事費は過去最高5兆1000億円前後に膨らむ。この現象も状況に遅れている。こんなことをやっていると日本だけが、不必要な警戒心を隣国に持ち続け、日米軍需産業に利益供与し続け、その両国の軍需産業を維持するためにさらに予算を膨らませる、という悪循環に陥る。

理由は、作られた中国・北朝鮮脅威論である。

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わたしのようにどの組織にも属さず、辛口の政治評論が中心で、どの政党も遠慮せずに批判し、既得権益支配層を批判するばかりか、だらしのない国民をも叱咤し続けて、3千部達成というのは、珍しいのです。

たまにお便りで読者を知ることがあるのですが、わたしの読者は粒よりで、一騎当千のつわものばかりです。これが何よりのわたしの誇りです。

なにぶん歳なので、いつまで書けるかわかりません。それ以上に、狙われているので、ネットから追放される可能性もあります。皆さんのなかにもわたしのツイートをリツイートして、妨害された方がおられるでしょう。共産党からネトウヨまで、幅広い妨害に遭っております。つまり公認左翼と右翼とに怖がられております。

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