最初に少し明るい情報を紹介しておこう。

国連の次期事務総長は、ポルトガルのアントニオ・グテレスになるかもしれない。この人物は1999年から2005年まで社会主義インターナショナルの世界全体のトップを務めていた。

中露を中心に軸足を移しだした世界状況を反映したものかもしれない。反動的な安倍政権下の、沖縄、福島、それから老人、女性、子供といった99%の人権や貧困に、今よりは世界の注目が集まるかもしれない。

もしアントニオ・グテレスになれば、翁長知事は、これまで以上に国連で沖縄の人権を訴える価値が出てきそうだ。

いずれにしても安倍政権は、これまで以上に国連から相手にされなくなりそうである。

わたしたちの若い頃は、まだケネディの言葉、「国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国のために何を成すことができるのかを問うて欲しい」が、明るさをもっていた。

今は違う。「国に何をされるか」を、警戒せねばならない暗い時代に入っている。

健康は素晴らしいことだ。せっかく生まれてきた人生。一日でも一時間でも長く生きよう。それは強く、賢い人生観だ。それに反対して国のために死ね、と威張る者たちも、いざ切実な自分の問題になると、この考えに同調してくるのである。

曾野綾子が、「高齢者は『適当な時に死ぬ義務』がある」「『いくらでも生きたい』は傲慢」「権利を『求め倒し』、医療を『使い倒し』、他人を『頼り倒す』ことは肯定されない」と語って物議を醸してきた。

しかし、自分の亭主が認知症になると、自宅で介護するという。夫に対して、老害をさらして不経済だから早く死ね、とはいわないわけだ。わが身のことになると思想の基準がくるりと変わる。この程度の連中なのだ。真に受けてだまされないようにしよう。

辻元清美が国会質問で、なんちゃって防衛相の稲田朋美をやりこめた。稲田は、ソマリア沖の海賊対策に派遣されている海上自衛隊の部隊視察に、バカンス気分の装いでジブチに旅立った。そして、8月15日には全国戦没者追悼式も、靖国参拝もしなかった。よくやってくれる。

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辻元が「あなたは『自国のために命をささげた方に感謝の心を表すことのできない国家であっては防衛は成り立ちません』と言っている。言行不一致ではないか」と迫ると、なんちゃって右翼の稲田は涙ぐんでしまった。

大臣になればヒラメ議員になって顔は米国向けになる。戦死者の御霊など放り出してジブチへ。これで右翼か。日頃の男泣かせの啖呵はどうしたのだろう。まるで先生に叱られる非行女生徒が涙ぐむ小さな姿が、世界に配信された。自衛隊の諸君も見て、さぞ悔しがったのではないか。

お国のために死になさい、といっても、自分の子は戦場に行かせない。それが自公政治家の圧倒的な多数であると思って間違いない。

この国は、(1)廃棄の欧米医薬品、(2)米国製欠陥兵器、(3)有害食品、の在庫一掃、最終処分場になっている。現在は(4)社会的弱者の最終処分が進行している。近い将来には(5)核のゴミの、在庫一掃、最終処分場になるだろう。

こういった政治にわたしたちはあらがい、闘っていかなければならない。

今日のメルマガでは、健康と長寿を切り口に、暗い状況を考えてみる。限られた時間で全てを語ることはできないが、勘どころは押さえるつもりだ。

やっと目に見える形で小池百合子のメッキが剥げてきた。もっとうまくだますと思ったが、案外だった。

9月30日、小池百合子は、豊洲新市場の盛り土問題で、「責任者を特定することは難しい」ととぼけて見せた。

問題は、「いつ、誰が地下空間を命じたか」ではないのだ。「この責任は誰が負うべきか」といった本質的な問題なのである。

それは石原慎太郎であり、そんなことは誰でも知っている。ただ、都庁と小池百合子だけが、「いつ、誰が」と細分化し、すり替えてごまかしただけのことだ。

「いつ、誰が、という点は、ピンポイントで指し示すのは難しい。流れの中で、空気の中で進んでいった。それぞれの段階で責務が生じる」とは、石原を逃がすための、苦し紛れの屁理屈である。

空気のなかで300億余のプロジェクトの変更が起きることは、100%あり得ない。日本社会はそれほど会議が多く、多数決が多く、決裁のハンコが多い。会議録もあるし、大抵の参加者は個人的なメモを取る。

日本中が東京を笑っているのだ。やっているフリをして、とぼけてすます、この巨大首都のインチキを、笑っているのである。

なぜ、都議会や都民への説明責任を果たせなかったか、などと小池が都庁を見下したところで、小池自身がすでに同じ土俵に上っている。

「誰も気づかず、チェックさえなかったという恥ずかしい状況」は、すでに小池を囲繞している。

複数の中央卸売市場長が異口同音に「盛り土の上に建物があると思っていた。理解が足りなかった」と述べている。官僚はこのようにしていつも危機を乗り切るのである。「責任を痛感している」と述べて責任はとらない。これが日本の支配層なのだ。

要するに小池劇場は、金と時間だけがかかり、大山鳴動して鼠一匹になるだろう。

なぜ議会への説明責任を果たさなかったか、に対しては、「議会の答弁が事実と異なるという認識が幹部になく、問題意識をもつ者もいなかった」と説明している。これを額面通りに受け取るバカはいない。

すべてわかっていて、石原慎太郎の意向を忖度して、その通りに忠実に実行したのである。後は知りません、記憶にありません、で済ますのが日本だ。

慎太郎の指示通りに部局長は明確に判断したのであり、縦割りの弊害など何もなく、技術と事務の部門間で十分な情報共有もあったのである。その結果、現在の建物は建ったのだ。

ちなみに小池百合子は、2013年4月に仏自動車大手ルノーの、社外取締役になっていた。当時の小池のポストは防衛大臣、環境大臣である。

国会議員に兼業を禁止する規定はないのだが、公務員の場合はアルバイトが厳しく禁じられている。実際、仕事を真面目にやっていれば時間の余裕などない。政治家という職業はよほど楽なのだと思われる。

今はルノーの社外取締役は辞めているらしいが、過去のこととはいえ、一国の大臣が、それも防衛大臣が外国の基幹企業の幹部などをやっていたとは驚きだ。いい国を作るには、日本には改めなければならないことがたくさんある。

健康と長寿。豊洲新市場は、直接に口に入れる生ものを扱う。それだけに移転させても、いずれ深刻な問題が起きてくることになるだろう。

asuka が、こんなツイートをしていた。

「Utilization of 134Cs/137Cs in the environment to identify the reactor units that …
#Fukushima Daiichi accident

Fukushima Radioactive Contamination of Tap Water in Eastern Japan
… via @hervecourtois1
#Fukushima #Japan」

彼女がネイチャーの要旨をとってくれているので、紹介する。

岩手県南部から東京全域くらいまでが、直接高濃度放射性物質が降下した超高度な放射能汚染範囲になっている。

北東から南西に500km程度の帯状のエリアが完全に長期間に亘って高濃度放射能汚染地帯で使えない。東日本は全滅した。

日本原子力機構の調査部門の論文によると、福島第一原発事故のメルトダウン3連発の際に、どの原子炉から出た放射性物質がいつどこに落ちたかまでわかった様子。

日本原子力機構の調査部門がネイチャー誌のサイエンティフィックレポートにだして承認された」

外国にはこのような現状が報告されている。「東日本は全滅した」。日本の学者も、国内では嘘が吐けても外国では無理なので、正直に現実を報告している。

だから見て見ぬフリをしても、現実も変わらなければ外国の認識も変わらないのだ。ここにオリンピックを連れてくる。何をしようとしているか。墓場で花火を打ち上げるのである。民族のプライドはないのかと思う。

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