7月10日が投開票日である。

三宅洋平現象とも呼ぶべき状況が現出してきている。

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誰もこの現象は予測できなかった筈だ。とくに与党と電通に支配された東京の大手(「記者クラブ」)陰謀メディアには。

かれらにはアンシャン・レジームの首輪と鎖がついているので、首輪のない新しい政治はわからないし、恐怖しかもたない。

三宅洋平の言葉はなぜ人の心を掴むのか。これは政治的な、そしておそらく文学的なひとつのテーマになり得る。今いえるのは、かれが99%に寄り添う人間であること、そしてほんとうのことをいう人間であること、つまり聴衆をバカにしない人間であることだ。それはかれの「選挙フェス」を見れば、すぐにわかる。

すでに伝説になった「2016年6月23日 三宅洋平 選挙フェスDay2 JR高円寺駅北口 東京都選挙区 参議院選挙」(7月2日午前の段階で視聴回数約27万5千回)

さて、今回の参院選にも「支持政党なし」という党名の政党が存在する。これが選挙掲示板にも載っていて、投票所でも政党名としてあることから、もし「支持政党なし」あるいは「支持なし」と書くと、この政党に投票したことになる。

例年、選挙の事前調査では「支持政党なし」が30~40%もある。

政党「支持政党なし」がバカにならないのは、2014年の衆院選比例北海道ブロックでは社民党の約5万3千票を上回る約10万票を獲得したことだ。

もちろん、有権者は勘違いして投票した人ばかりではない。

政党「支持政党なし」には政策も公約もない。公式ホームページには次のようにある。

「現在様々な世論調査では「支持政党なし」が圧倒的に多くなっておりますが、その支持政党なしの方の投票する選択肢がありません。

よって仕方がなく自分の考え方に全て合致していなくても、考え方が近いとかその時に人気のある政党や政治家に投票するしかありません。

また支持政党がある方も、その政党の政策が10個あって7つ賛成で3つ反対でも他の党よりも賛成の政策が多いからこそ、その政党を支持して投票するだけで決してその党の政策が全部賛成で一括してお任せした訳ではないはずです。

そして選ばれた議員は自分の政策と違っていても当然に所属政党の政策に合わせざるを得ません。

支持政党なしでは、党としての政策はなく、議会において出てくる各種の議案や法案については、その議案や法案ごとに一つずつインターネット等を通じて皆様方にその議決に参加して頂き、一括してお任せ頂く訳ではなく個別にその議案や法案ごとに賛成多数であれば賛成に反対多数であれば反対へと、皆様方の使者として議決権を行使しに行くだけと考えております。

よって事前に党としての政策は一切ございません。

支持政党なし 代表 佐野秀光

思わず笑ってしまうが、佐野は大真面目に書いているのだ。支持政党のない国民のために「あなたのためだから」といって立候補する。しかし、そのモチーフのために政策は掲げず、もし当選したら「お気に召すまま」の政治家人生を送る。

ここで佐野は気付いていないが、国会での日常の政治活動はどうするのだろう。同僚議員と政治の話ができないのではないか。あるいは外国の政治家・ジャーナリストと話ができないのではないか。考えを訊かれたら、まだネット投票をやっていませんので、と答えるのか。さらに代表質問はできないのではないか。

国会の採決でどうするかは、「政治行動はネット投票で決める」という。

わたしは以前、これは究極のポピュリズムではないかと思っていたが、実はそれですらないことに気付いた。例えば改憲で、3分の2にきわどい闘いになったとする。自民党としてはどうしても政党「支持政党なし」の票がほしい。それでネトウヨを中心に賛成のネット投票をさせる。あるいは得意の不正操作で、改憲賛成を多数派にする。

多数派ロボットとしての政党「支持政党なし」は、その結果を見て、改憲賛成に投票する。

政党「支持政党なし」に政党としての理念や哲学はない。常にその時々のネットの多数派に隷属することになる。これはポピュリズムですらない。究極の無責任であり、政治による飯の食い方だ。

ただ、政党「支持政党なし」が意味していることは深刻である。それは、実は民主・自公によって、政策も公約も何の値打ちもないことにしてしまったからだ。それを見て、政策も公約もない、こんなお化け政党が出てきたのである。

安倍晋三が、共産党の藤野保史衆院議員が、防衛費を「人を殺すための予算」と発言したというので、はしゃぎまわっている。「志位和夫共産党委員長は街頭演説を昨日も行ったようだが、一言も自衛隊員や家族に対する謝罪がない」とはしゃいでいる。

安倍晋三は勉強不足なので、わからないだろうが、藤野は別に間違ったことをいったわけではない。どの国の軍隊も国家暴力装置である。戦争になれば兵士は、具体的な戦場で殺さねば殺される関係に入る。それに国家がつける予算は「人を殺すための予算」になる。

逆にいえば、軍隊に対する、人を殺さない予算などないのだ。安倍晋三はレッテルに弱く、「戦争法」にも目くじらをたてたばかり。

丸山和也の「奴隷がアメリカの大統領に」「(日本が)米国の51番目の州になれば日本人が大統領」などの暴言は、もし野党が喋っておれば、自公・メディアが大問題にしていただろう。その他、自民党議員の暴言はあまりに多くて、採り上げるのが馬鹿馬鹿しくなるほどだ。

エリック・Cが「共産党攻撃がすごい。共産党を攻撃する事で野党全部を落とそうという戦略。もともと日本や韓国、アメリカの財界が「共産党」=悪 と強くプロパガンダしてきた社会だから、それを蒸し返せばそのまま攻撃ができる。自衛隊予算は「人殺し」ではないが、安倍の「我が軍」の予算は人殺し予算で全く正しい」とツイートしているが、外国から見てもこういうことだ。

英国のEU離脱騒動の余波が続いている。

ついに米国に飛び火した。カリフォルニア州とバーモント州の他、テキサスでは「テキサス・ナショナリスト運動」のダニエル・ミラー会長が、テキサス州の、米国からの独立の是非を問う住民投票の実施を計画している。BrexitをもじってTexitという新たなスローガンまで作ったというから本気である。

7月1日になって、大手格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズが、EUの債券を「AA+」から「AA」へと1段階引き下げた。

震源地の英国では、EU離脱派の逃亡が広がっている。最大の逃亡劇は、離脱運動のリーダーで、次期首相の有力候補とされていた前ロンドン市長のボリス・ジョンソンが、不出馬を決めたことだ。

本人はジャーナリスト出身者らしく、批判はめっぽう激しかった。しかし、「(首相になるべき人間は)わたしではないとの結論に達した。国民投票で託された国民の意思の実現のため、次期政権を支える」と、いざ自分が主役になりそうになると逃げだしてしまった。

ボリス・ジョンソンのこの体たらくに、アンドリュー・ミッチェル議員は「とんでもない一日だ。どんなことでも起こりうる」と幻滅した様子。

スチュワート・ジャクソン議員は「歴史を作ったボリスなのに、とても失望している」とこちらも頭を抱える。

マイケル・ヘーゼルタイン議員は「こんなことは見たことがない。彼は保守党を分裂させ、我々を危機に陥れ、国民の巨額の財産を損なった張本人だ。戦場に兵士を引き連れてきた将軍が、逃げ出したようなものだ」と怒り心頭。

下院保守党のなかでは離脱派が少数派であることも混迷に拍車をかけている。

英国のEU離脱は果たしてあるのか。ここで整理しておこう。

その前にブレグジット(英国のEU離脱)に対する基本的な視座について述べておく。

今後、英国には悲惨な事態が待ち受けている。スコットランドの独立、英ポンド安、景気減速と物価高、こういうことは、たとえ離脱が理念的に正しかったとしても、政治家が先導してやるべきことではないということだ。政治家が目指すべきは99%の幸せである。

ところが今回の場合、政治家がポピュリズムに走って予測を誤り、しかも国民より先に逃げだしてしまった。

かりにEUに問題があって英国が100%正しかったとしても、今回の場合は内部に留まって改革すべきだったのである。

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