谷亮子が参院選の不出馬を表明した。「自民党で出馬」から一転して不出馬、しかも政界復帰には意欲というからややこしい。小沢一郎を裏切れば、自民党でまだ金(きん)を採れるひとつの例証になるのかもしれない。

わたしは、「生活の党と山本太郎となかまたち」の党員でもサポーターでもないが、まだ小沢の側にいて政界復帰を試みる勇敢な政治家たちは、たいしたものだと思って好きである。かくも売国奴と裏切り者がひしめき合う日本にいると、かれらは一服の清涼剤である。

選挙直前になって、党首を呼んだ討論会がいくつかあった。司会の古市憲寿や橋本五郎は、まだ自民党に小沢アレルギーが生きていることを示していた。

古市憲寿が小沢一郎に対して、「再婚相手は見つかったんでしょうか?」と政治と芸能の違いもわからない質問をして、主催者からお詫びを指示するメモを渡された。「これを読んだ方がいいんですか。小沢さん、先ほどは失礼いたしました。発言を撤回しておわびします」と読み上げた。これは謝罪ではない。「これを読んだ方がいいんですか」という謝罪など、よほどの低能でなければやらない。

主催したのは、ネット事業者10社によるネット選挙応援プロジェクト「わっしょい!ネット選挙」であるが、明らかにミスキャストだ。主催者の動機が疑われる。

橋本五郎など、いい歳をして「本来、中央に座ってもおかしくないご自身の零落ぶりをどう思うか」と小沢に突っかかり、「零落とは思っていない」とやんわり小沢にたしなめられていた。安倍晋三の前で、「寿司友」としての点数を稼いだのだろうが、老いてなお、権力にへつらう姿はみっともない。

零落の姿を世界にさらしているのは御用メディアの橋本の方であり、それが世界から報道の自由度ランキング72位という、恥ずべき零落の数字になって突きつけられている。

自民党としては、小沢に野党を束ねられたので、政権交代の悪夢が蘇ったのだろう。

安倍晋三によって破壊される日本のデータが、またひとつ外国から突きつけられた。

英国の教育専門誌が、アジア各国の大学最新ランキングを発表した。それによると、以下の通りである。

1位 シンガポール国立大学。
2位 シンガポールの南洋理工大学と中国の北京大学。
4位 香港大学。
5位 中国の清華大学。
6位 香港科技大学。
7位 東京大学。
8位 韓国のポハン(浦項)工科大学。
9位 韓国のソウル大学。
10位 韓国科学技術院

日本の大学は、東大以外も軒並みランクを下げている。

京大が、去年の9位から11位に、東北大が去年の19位から23位に下げた。100位以内の大学も去年より5校減って14校となった。ランクの基準自体が日本に有利なものなので、これまでのランク自体がたいしたことはないのだが、それでもさらに下げてきた。

わたしは日本の大学のランクは、学生の質からいうと、もっと下位にあるのだと思う。基準に大学生の創造力や想像力、思考力を測る物差しをいれたら、相当の下位になるだろう。

教育は国の根幹であり、これは深刻な事態だ。

馳文科大臣が、「結果は結果として、厳粛に受け止めたいが、ランキングの尺度は、実施主体によって違うので、あまり一喜一憂しないほうがよい」「国立大学への運営費交付金や私立大学への私学助成など、基盤的経費をしっかりと確保するという『安定性』が、高等教育機関にとっては、いちばん重要だ。

学長や経営主体の頑張りに期待したいが、大学側の予算要望にも、しっかり応えていかなければいけないと思っている」と述べている。

この発言自体に、日本の大学教育がいかにダメであるかが、明確に証明されている。文科大臣が金のことしかいえない。あとは、「学長や経営主体の頑張りに期待」すると責任転嫁である。

イルミナティの教育政策は、各国の教育政策に介入し、破壊することである。端的にいうと、考える力を国民から奪うこと。イルミナティのいうとおりに動く奴隷の創出、これが究極の目的になる。

そのイルミナティの戦略に添って、日本では、ゆとり教育や、学校が教師も生徒も憑かれたようになるクラブ活動に精力と時間を費やす。一部の運動クラブなど、子供は帰宅して食事して風呂に入ったら、布団に潜り込む元気しか、もう残されていない。学校の授業時間も寝て、放課後になって、初めて熱中する奴隷の時間がやってくる。

支配層に入るのはごく一部の人間だけでいいわけだ。それも考える若者は困る。知識の暗記だけでいいわけで、それでセンター試験が導入された。

こうして思考力と創造力、想像力を奪われた、世界に冠たる日本官僚、日本政治家が生み出され、現在の奴隷国家、実質的な植民地が出来上がったのである。

その暗愚な成果は、創生「日本」東京研修会で、「国民主権、基本的人権、平和主義、これをなくさなければ本当の自主憲法ではないんですよ」と長勢甚遠(第一次安倍内閣法務大臣)が話す姿に見ることができる。

創生「日本」東京研修会 第3回 平成24年5月10日 憲政記念会館


(動画の14分30秒頃から長勢の発言)

日本国憲法は、(1)国民主権、(2)平和主義、(3)基本的人権の尊重を謳っている。これを日本国憲法の3大基本原則といっている。それを元法務大臣が否定する。

自主憲法の制定といって保守主義を気取っても、正体はグローバリズムの対米隷属主義である。それは限りなくイルミナティの思想に似ている。愛国心などはどこにもない。

『エコノミスト』(2015年6月6日号)が「日本の政治」という記事を載せていた。1年ほど前の記事だが、日本の新聞とは違って、しっかりと日本会議を問題にしている。読んで見よう。

ほとんど報じられていないが、強力な団体が「戦前の秩序」を復活できると主張している。

それはまだ18歳で、その名前は平凡な「日本会議」である。だが、日本で最も強力な圧力団体の1つとして、国家主義の、実際、露骨に修正主義の要求事項を掲げている――戦時の日本による、西側植民地主義からの東アジアの「解放」の称賛、軍隊の再建、左翼教師から洗脳された学生への愛国主義の教え込み、戦前の古き良き時代に行われたような天皇崇拝――である。

<戦後の占領は民主主義をもたらした>として米国をほめるどころか、日本会議の支持者たちは、<占領およびそこから生まれたリベラルな憲法は日本を去勢した>と言う。奇妙なことにこの団体は、日本のメディアにほとんど注目されていない――その強い影響力が政治の中枢で増大しているというのに。

日本会議は影の影響力を持っている――280以上の地方支部があり、3万8000人の会費支払い会員を抱え、政治支配層に深く入り込んだネットワークを持っている。元最高裁判所長官が前の代表だった。国会議員のほぼ3分の1が、この団体の議員連盟の会員であり、また安倍晋三(首相)内閣の閣僚19人のうち半分以上が会員だ。安倍氏はこの団体の「特別顧問」である。

その攻撃力は、日本を「普通の国」にすることに捧げられている――と主要支持者の桜井よしこは言う。教育は、輸入された西洋的権利という概念を薄め、国家と天皇への義務を強調すべきだ、というわけだ。日本は再軍備し、中国に対して紛争領域を断固として守り、そして、紛争解決の手段としての戦争を放棄した1946年憲法を廃棄すべきだ――と日本会議は言う。目的は、日本の「真のオリジナルな特質」を反映することだ――とそれは言う。

日本会議は、恐るべき動員能力を持っている。10年前、それは360万人の署名を集めた――教育基本法を改正して、子どもへの愛国教育を義務化するためだ。この要請を持った法律の制定が、1期目の不名誉な首相任期中(2006~07年)の安倍氏の数少ない達成の中の1つだった。会議のメンバーは常に、日本の戦時中の侵略を悪く見せるあらゆることを不満としてきた――例えば、戦争犯罪の展示会を請願や電話で総攻撃した」

ここに「奇妙なことにこの団体は、日本のメディアにほとんど注目されていない――その強い影響力が政治の中枢で増大しているというのに」と書かれているが、実は「注目されていない」のではない。書いたり批判したりすることが、電通に支配された東京の大手(「記者クラブ」)陰謀メディアにはできないのである。

第2次安倍改造内閣では閣僚19 人中15人が日本会議国会議員懇談会のメンバーである。しかし、積極的にTPPの売国政策を進めたことからもわかるように、正体はグローバリズムの新自由主義者の集まりである。

総じて『エコノミスト』の分析は、日本会議の主張を鵜呑みにしており、深い分析はないといわねばならない。おそらく手ほどきした日本の記者の説明をそのまま信じて書いたのであろう。

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