「パナマ文書」の震源地は、パナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」である。ここから南ドイツ新聞に1150万件以上の文書が「リークされた」とわたしは見ている。それを、イルミナティ(フリーメイソン)と関係深い組織の資金援助を仰ぐ国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が分析した。

タックス・ヘイブン(租税回避地)の問題は以前からあり、共産党などが国会で採り上げたこともあった。しかし、東京の大手(「記者クラブ」)陰謀メディアが、スポンサーの大企業を恐れて、大きく採り上げてこなかったのである。

とりわけ企業名はタブー視されてきた。だから現在でも日本の企業名は採り上げないのである。せいぜいプーチンや習近平、アサド、バッシャール・アル(アサド大統領の従兄弟)、故カダフィ、FIFA倫理委員会などをイデオロギー的に採り上げるのみだ。これらはすべてイルミナティ・フリーメイソンに嫌われている個人や組織ばかりだ。

なぜプーチンは狙われるのか。それは米国という国家自体が、絶えず敵と戦争を必要としているからだ。

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ノーム・チョムスキーは、『メディア・コントロール ― 正義なき民主主義と国際社会』で、次のように書いている。

「こうした状況(国民の貧困 注 : 兵頭)にあっては、とまどえる群れの注意を、何とかして別のところへそらす必要がある。彼らがこれに気づきはじめれば、不満が噴出するかもしれない。これによって苦しむのは彼ら自身だからだ。ただスーパーボウルやホームコメディをあてがっておくだけでは充分ではないかもしれない。ここはひとつ、敵にたいする恐怖心をかきたててやる必要がある。

1930年代に、ヒトラーは国民を扇動してユダヤ人やジプシーへの恐怖心をかきたてた。自分を守るためには敵を叩きつぶさなければならないというわけだ。同じように、私たちにも私たちのやり方がある。この10年、1年か2年ごとに、ある種の強力な怪物がつくられつづけた。私たちはその怪物から自分を守らなければならないのである。

いつでも都合よくつくりだせる怪物は、かつてロシア人だった。ロシア人なら、常に自らを守る必要のある敵に仕立てることができた。ところが昨今、ロシア人は敵としての魅力を失いつつある。(ソ連邦解体後の状況。プーチンのロシアではない 注 : 兵頭)ロシア人を利用するのは日を追って難しくなっている。そこで、なにか新しい怪物を呼び出さなければならなくなった。

(中略)

1980年代半ばまでは、寝るときに「ロシア人がやってくる」というレコードをかけるだけでよかった。しかし、ブッシュにはもうその手が使えず、新しいものをこしらえなければならなかった。ちょうどレーガン政権の広報機関が80年代にやったように。

そこで、国際テロリストや麻薬密売組織、アラブの狂信者、新手のヒトラーたるサダム・フセインなどに、世界征服に乗り出させることになった。そうした輩を次から次へと出現させなければならないのである。国民を怯えさせ、恐怖におとしいれ、臆病にさせて、怖くて旅行もできない、家にじっとちぢこまっているしかない状態にさせる。

そうやって、グレナダやパナマなど直接対峙せずに叩きつぶせる無防備な第三世界の軍隊に大勝利をおさめる―それが現実だった。やっと一安心。われわれは土壇場で救われたわけだ。そう思わせることで、とまどえる群れの注意を周囲の現実に向けさせず、うまく気をそらせたまま操作することができるのだ

米国99%の不満と注意を、絶えず恐怖で逸らし続けねばならない。

ヒトラーと同じように国民の敵を作り出すこと。この作品を書いた時期から、ノーム・チョムスキーは、もうロシア人を利用するのは難しくなった、と書いている。そこで、新しい怪物が、「国際テロリストや麻薬密売組織、アラブの狂信者、新手のヒトラーたるサダム・フセイン」への恐怖が作り出されたのである。

「とまどえる群れの注意を周囲の現実に向けさせず、うまく気をそらせたまま操作することができるのだ」。今の状況がまさにそうだ。ソ連邦解体後、ロシアの影響力は退潮した。ところが、プーチンのロシアになって、政治的軍事的影響力が復活したのである。

そこで、かつての「ロシア人がやってくる」という恐怖の呼びかけが復活したのである。それが、「パナマ文書」を巡る現在のプーチン叩きに露出している。

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後は、ウクライナのペトロ・ポロシェンコ、アイスランドのシグムンドゥル・グンラウグソン、英国のデイビッド・キャメロンなどを挙げてお茶を濁している。キャメロンを挙げたのも、プーチンバッシングをやるのに、公平さを装うために都合がいい程度のものだ。

かれらは、日本国民にとって真に大切なものから、人々の目をそらすためのものだ。ほんとうに重要なことはけっして99%に知らされない。それは1%の税逃れという名の脱税で、99%の増税と社会保障の削減が実行されているという現実だ。

東京の大手(「記者クラブ」)陰謀メディアが、現在、タックス・ヘイブンを採り上げるときに必ず口にする言葉がある。「これは違法ではない」。それはそうだろう。かれら1%が抜け穴だらけの法律を作ってタックス・ヘイブンをやっているのだから、違法である筈がない。しかし、タックス・ヘイブンは、違法以上のもの、国民間の税の不公正、不公平に根本的な問題がある。

だから国際的な取り決めで、タックス・ヘイブンを禁止する法律を作ればいいだけの話だ。その先頭に日本政府が立てばいい。いずれにしても、このままでいい筈がない。1%は不正に税を逃れ、99%は、何かと名目を付けては税を取る。もう99%から金を巻きあげるシステムが、網の目のように張り巡らされている。

その分、1%は、余裕で金を貯め込んでいる。

日本の国会も、外国並みにタックス・ヘイブンを採り上げることができるかどうか、注目される状況になってきた。与党は採り上げないだろう。もともと自民党は米国・官僚・財界の政治部であり、1%の利権代表である。間違っても99%のために動く政党ではない。

菅義偉官房長官が、6日の記者会見で、「パナマ文書」について、「文書の詳細は承知していない。日本企業への影響も含め、軽はずみなコメントは控えたい」「世界全体で租税回避について連携している中、今回新たにこうした実態が報道ベースで発表された」として、日本政府として文書を調査する考えはない、とするのは当然なのだ。

タックス・ヘイブンほど自民党の正体を露出するものはない。

だから野党にしか期待できないのだが、民進党は、早く連合を卒業して、99%に寄り添う政党に成長すべきだ。国民は本物の野党を求めている。選挙のたびに共産党が躍進して、旧民主党が惨敗する現実から学ぶべきだ。

自民党の二軍など要らないのだ。政党名も変わったのだから、政策も変わらなければならない。新しい皮袋には新しい酒を盛るべきだ。現在の岡田民進党は、新しい革袋に古い酒を盛っている。

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状況はますます危機的になっている。安倍晋三がやった暴政の極みは、年金の株への投資であろう。

「小沢一郎(事務所)

安倍政権が年金運用損失をひた隠しにしている件については一部試算で10兆円近い損失という話もある。とんでもない。そもそも安定運用が基本の年金の大半を株に突っ込んで知らんぷりの関係者の責任を問うべく、できるだけ早く公表すべきなのである。参議院選だから先延ばし。猛烈な「怒り」を覚える。

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、巨額損失確定の2015年度の運用成績を参議院選挙後の7月29日に公表する件については、本当に姑息極まりない、考えられないほどのひどいやり口である。もう隠ぺい工作以外の何物でもない。最近安倍政権はこんなのばかりである。TPPも真っ黒け。

安倍政権が第一にやるべきこと。それは、国民の目を肝心なことからそらす最悪の茶番劇を続けることではなく、アベノミクスの失敗に関する明確な説明と、これに伴う巨額の年金運用損について国民にしっかりと説明し、謝罪することである。年金は、国民の資産であり、安倍総理の政権維持の道具ではない

まさに国民の年金を、上昇する株価の演出に利用され、政権浮揚に使われてはたまったものではない。安倍晋三は老後に年金など当てにしなくてもやっていけるだろう。しかし、99%にとっては文字通りの命綱なのだ。

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