この世には、読み間違いがその人物の深層心理を表出する場合がある。安倍晋三が、3月11日の参院本会議で、「子供が生まれたのに“保健所”に預けられない、大変な苦労」などと口走った。官僚が作成したであろう答弁書の、保育所を保健所と読み間違ったのである。

共産党の吉良佳子の質問が待機児童の保育所だった。その答弁で保健所とわざわざ読み間違うのは、もともと子育てとか、人口減少といった問題に関心がないこともあろう。難民と移民の区別がつかなかったのも、移民や生産年齢人口の減少に関心がないのである。

「アマちゃんだ」が「安倍晋三が保育所を保健所と言い間違える姿勢の下には、日本会議が民族優越を旗印に「優生保護思想」すなわち健全で知能の高い者だけを選抜して日本国民とし、劣った者、障害者を殺処分するという民族浄化思想が隠れている」とツイートしているが、安倍にあるのはこの思想である。

安倍晋三の正体は、新自由主義のグローバリストである。その深層は優勝劣敗の優生学であり、それが社会的弱者を収奪し続ける政治に具体化している。99%の待機児童など、選挙が近いから採り上げるフリをしているだけだ。ほんとうはどうでもいいのである。この国の人口減少もさしたる関心事項ではないのだ。

Paul Craig Roberts がこんなことを書いていた。

「連邦準備金制度理事会と、アメリカ財務省のゼロ金利政策の目的は、規制されない金融体制が絶えず作り出す、借り入れすぎの詐欺的金融商品の価格を維持することだ。もしインフレを適切に評価すれば、このゼロ金利は、マイナス金利で、つまり退職者は、退職後の蓄えから収入が得られないのみならず、貯蓄が意味を失いつつあるのだ。貯蓄の利子を受け取る代わりに、利子を払わされ、貯蓄の本当の価値は減少する。

中央銀行、ネオリベラル経済学者と売女経済マスコミは、人々に、貯蓄せずに、消費するよう強いるため、マイナス金利を擁護している。経済実績のまずさは、経済政策の失敗のためではなく、人々がお金をためるせいだという考えかただ。

連邦準備金制度理事会とお仲間の経済学者や売女マスコミは、連邦準備金制度理事会自身、アメリカ人の52%が、個人財産を売却するか、お金を借りることなしには、400ドル用立てることができないという報告書を発行しているにもかかわらず、貯蓄のし過ぎという虚構を維持している。

(中略)

ケネス・ロゴフのような他のネオリベラル経済学者は、現金をすっかりなくし、電子マネーだけにしたがっている。電子マネーは、使う以外には、銀行預金から下ろすことができない。電子マネーが唯一のお金になれば、金融機関は、預金者たちから貯蓄を盗むため、マイナス金利が使えるのだ。

人々は、金、銀や、他の形の私的通貨に逃げようとするだろうが、他の支払い方法や貯蓄方法は禁止され、厳しい処罰で電子マネー回避を弾圧すべく、政府がおとり捜査を行うようになるだろう。

この構図が示しているのは、国民が個人貯蓄で、何らかの財政的自立を実現しないよう、政府、経済学者と売女マスコミが同盟しているということだ。政治家連中は狂気じみた経済政策を進め、あなたの人生価値観に対する支配力を持つ連中には、あなたの福祉よりも、自分たちの構想のほうを重んじている。

これが、いわゆる民主主義における人々の運命だ。自分たちの暮らしに対して残されて持っている支配力も、奪われつつある。政府は、ごく少数の強力な既得権益集団のために仕えており、彼らの狙いは、宿主経済の破壊をもたらすことになる」(「金融体制はテロより大きな脅威」『マスコミに載らない海外記事』(2016年3月10日))

ブログランキング・にほんブログ村へ

ゼロ金利からマイナス金利へ。1%は99%に対して、貯蓄などするな、マイナス金利にしたからそのカネを、1%のために消費せよ、使わなければ預金封鎖をやるぞ、といっているのだ。アホノミクスが失敗したのは、この愚かな政策に原因があるのではなくて、金を使わない99%、タンス預金をたっぷり貯め込んでいる99%の高齢者という虚構で、政策の間違いを隠蔽し、国民の金をすべて巻きあげようとしている。

ここでPaul Craig Roberts が「人々は、金、銀や、他の形の私的通貨に逃げようとするだろうが、他の支払い方法や貯蓄方法は禁止され、厳しい処罰で電子マネー回避を弾圧すべく、政府がおとり捜査を行うようになるだろう」と書いているのは興味深い。

実際、日本でもすでに、金、銀、土地などに資産を換えている人は少なくない。要は、米国・官僚・安倍自民党に巻きあげられる前に、紙幣からモノに換えるのである。自宅金庫から、いずれその方向に突き進むだろうが、これらの支払い方法や貯蓄方法が禁止されるとしたら、もはや権力と99%との戦争である。支配者たちは国民を幸せにしようとは金輪際思っていないのだ。

わたしたちは、この国の真の支配者が、ワン・ワールドを目指す国際金融資本家であることを忘れてはならない。その下に宗主国の政治的使用人としてのオバマがいる。さらにその下に植民地の権力者官僚が位置している。安倍晋三はその政治的使用人にすぎない。

かれらの思想の根底にあるのは、優れた1%と、劣ったゴイムとしての99%という優生学思想である。現在、持ち上がっている待機児童の問題は、安倍らにとっては、選挙対策の問題にすぎない。だから保育所を保健所と読み間違ったのである。

(以下、長いのでメルマガの一部だけ公開します。

有料メルマガのお申し込みはこちらからです。
週3回(月・水・金)の定期配信です。それに、ほぼ週1回の臨時増刊号を加えています。(実質、ほぼ週4回になります)
初回お申し込みの、当月は無料です)


(無料メルマガのお申し込みはこちらからです。ほぼ日曜日ごとの、週1回の配信です)

ルチール・シャルマは、「生産年齢人口の減少と経済の停滞 ―― グローバル経済の低成長化は避けられない」のなかで書いている。

(ルチール・シャルマは、モルガン・スタンレー インベストメント・マネジメント 新興市場・グローバルマクロ担当ディレクター)

「一方、労働人口、主に15―64歳の生産年齢人口の増加ペースが世界的に鈍化していることは否定しようのない事実だ 1960―2005年、年平均1.8%のペースで増えてきた世界の労働人口も、いまやその伸び率はわずか1.1%へと落ち込んでいる。

世界の多くの国で出生率が低下していることを考えると、今後その増大ペースは一段と鈍化していくだろう。

ナイジェリアやフィリピンなどごく少数の国では、今も労働人口が急激に増えている。しかしアメリカでは、1960―2005年当時は平均1.7%だった労働人口の増大率が、ここ10年は0.5%へ落ち込んでいる。中国やドイツなどでは、すでに労働人口は減少に転じている。

世界経済にとって、それが意味するところは明らかだろう。人口増加率が1%低下すれば、最終的に、経済成長率も約1%下がる。生産年齢人口増大ペースの鈍化という現象は、金融危機前から始まっていた。このトレンドで、その後の景気回復がスムーズに進まないことのかなりの部分を説明できる。

出生率をあげたり、労働人口に加わる成人を増やしたりするため、各国政府はさまざまな優遇策・奨励策をとれるし、実際多くの国がそうしている。しかしそれらが中途半端な施策であるために、労働人口の増大を抑え込む大きなトレンドを、部分的にしか相殺できていない。

要するに世界は、経済成長が鈍化し、高度成長を遂げる国が少ない未来の到来を覚悟する必要がある」(『Foreign Affairs Report』2016 NO.3)

ブログランキング・にほんブログ村へ

日本の人口は、少なくとも自公政権のもとでは増えないだろう。99%をいじめ抜く優生学思想に基づく政治であるから、99%のなかからは愛国心そのものが失われていっている。だから、焦った自民党が、女性に対して、戦前のように「産めよ増やせよ」と鉄砲の弾作りを叫んでも、無理である。

人口は減少していく。移民の国の米国でさえ、これまで平均1.7%だった労働人口の増大率が、この10年は0.5%へと減少してきた。中国が一人っ子政策をやめたのも当然で、労働人口が減少に転じているのである。

「人口増加率が1%低下すれば、最終的に、経済成長率も約1%下がる」。つまり日本に限っていえば、飛躍的な、実体経済の好景気が訪れることは、非常に困難である。

あまり指摘されることがないが、実は、国策(この国では、1%の利権維持・推進、と読め!)として、さまざまな優遇策・奨励策で出生率をあげることは、若い世代への人権侵害の意味合いが強い。子供は国にいわれて作るものではないからだ。

無理して子供を作り、不本意な人生を送らなくてもいい。わたしたちは、低成長のもとでの、99%が幸せになる国作りを目指すのでなければならない。

「経済成長が鈍化し、高度成長を遂げる国が少ない未来の到来を覚悟する必要がある」という。しかし、何も悲観的になる必要はない。デフレ下の日本の方が99%は幸せだったし、実体経済の好景気を伴わない不自然な物価高、株高を喜ぶ者は1%だけである。

ブログランキング・にほんブログ村へ

有料メルマガ『兵頭正俊の優しさ出前』を配信しております。

2011年10月1日より「兵頭正俊の優しさ出前」(月額:864円(税込)/配信サイト:まぐまぐ)を配信開始しました。

月・水・金・それに、ほぼ週に1回の号外を発行しております。

「記者クラブ」メディアの情報操作と国民洗脳を対象化し、あなたを現在とは違うステージに招待します。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

価格以上の価値があると自信があります。ぜひ購読のご検討をお願い申し上げる次第です。

なお、別に無料メルマガ『兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相』PC用 携帯用 を2011年8月29日より、「まぐまぐ」から配信しております。

無料で、ほぼ週刊です。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

ご登録をよろしくお願いします。

なお、メルマガはテキストファイルであり、このブログ掲載の画像などはありません。

また、このブログ掲載の文章は、ブログ用に編集してあります。

ブログランキング・にほんブログ村へ