平成の青春を論じるのは、実は辛い。

平成の青春は、当然のことながら60年安保世代とも全共闘世代とも異なる趣を見せる。平成の青春が過酷なのは、将来に戦争が具体的に待ち構えているからだ。

それは政治に捨てられた青春であるが、考える青春の側からも国家を捨てている。

政治や脱原発を唱える若者たちは少数派であり、実に貴重な存在である。誕生の最初から絶滅危惧種である。かれらが現在の問題意識を深め、生き延びることを祈らずにはおれない。

60年安保も全共闘も、大学に拠点があり、闘争はキャンパスで日常化していた。

60年安保も全共闘もその中心にマルクスやレーニン、トロツキー、毛沢東、ゲバラ、黒田寛一、吉本隆明、谷川雁がいた。しかし、周辺にニーチェやハイデッガー、サルトル、キェルケゴール、パスカル、ニザン、そして漱石や龍之介、太宰、三島、中原中也、安部公房、大江健三郎、高橋和巳などがいた。文学が緩衝地帯になり、豊かな言葉を生み出していた。「おれはマルエン全集を全部読んだ」という豪傑に、「おれは漱石全集を全部読んだ」という豪傑が一歩も引かぬ面持ちで対峙し、一緒にデモに繰り出していたのが、この時代だった。

街頭に繰り出せば市民のなかに共鳴と支援の輪があり、メディアのなかにも物書きのなかにもそれがあった。

それに比べると、平成の政治的青春は、遙かに厳しい。

青春の蹉跌など恐れることはない。蹉跌することが青春なのだから。青春に深く考えたことは一生の財産になる。戦争と原発。この大きなテーマは、一生の財産になるだろう。

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平成の青春を捉えたいくつかのツイートを採集してみた。

「T-nsSOWL

T-nsSOWLは、高校生の政治活動を抑制する届出制に反対します。
私たちは高校生である前に一人の主権者であり、高校生にも声を上げる自由があります。政治は「没頭するもの」ではなく「日常に普通にあるもの」だと考えて、行動し続けます。

kuromaru

儲かるのはコイツだけ! RT @matu923: アベノミクスは、派遣労働者増加を成果と呼ぶ。『日本の人材派遣会社数は2位アメリカの5倍という狂った現状

かばさわ洋平

世帯年収が800万円以上の大学進学率は54%に対し、年収400万円未満の世帯は10%にもならないという衝撃的データを田村智子議員が国会で示しました。金持ちの家は大学行けるけど、平均年収でも進学させることが困難な時代になっています。貧困の連鎖を断ち切る政策こそが必要です。

山田五郎

日本学生支援機構が行った学生生活調査によると昼間の学部に通っている大学生の52,5%が何らかの奨学金を受けている。返さなきゃいけない奨学金は3%の利子がつく。学生たちは社会に出た瞬間から高金利の借金を背負った状態になる。

リチャード・コシミズ

日本学生支援機構は、学生向けサラ金であり、奨学金を出してくれる組織ではない。 日本学生支援機構は、学生向けサラ金であり、奨学金を出してくれる組織ではない。

sakamobi

マツコ・デラックス 若者が返済に苦しむ奨学金について「返済することが目的になっている」「奨学金は無償にすべき」」

青春の希望は、日本では親の経済力で決まっている。その結果、貧困(富裕)は連鎖する。その連鎖を止めるのが政治なのだが、この国の政治は、憲法が定める三大義務、(1)教育を受けさせる義務、(2)勤労の義務、(3)納税の義務、をことごとく不可能にさせつつある。

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貧困家庭の大学生は、親の借金、あるいは親の蓄えの切り崩し、アルバイト、貧困ビジネスと揶揄されている奨学金(司法試験の場合、裕福な親の援助がなければ、1,000万円ほどの借金覚悟でなければ司法試験に臨むことすらできない)などで、悪戦苦闘の4年間を送る。

深刻なのは、富や権力の連鎖が、必然的に既得権益を守る行政、立法、司法を形成することだ。1%の出自の子供は、大人になっても1%の既得権益を守る可能性が高い。これは政治の世界に端的に表れている。世襲議員である。

99%の出自の大学生は、大学を卒業しても、就職先は非正規が多く、奨学金という名の借金を返してゆく日々が始まる。結婚など、とてもできない生活だ。つまり、貧困連鎖が少子化の負の連鎖に繋がってゆく。

99%が、わが子を進学させるのが困難である。大学を出ても職がない。奨学金返済ができない。奴隷から家畜へ。これが現在、日本で若者を襲っている現実だ。

『Sputnik日本』(2016年2月6日)が、「セックスが日本経済を破壊する?」という記事を載せている。

「日本ではここ数年、性的反革命とも言うべきものが生じている。日本の若者達が、もはやデートもせず結婚もしないばかりか、セックスも欲しなくなっているというのだ。この現象は「独身症候群」と呼ばれ、社会学者らは、すでに数年前から指摘してきた。

日本の国立社会保障・人口問題研究所は、18歳から34歳の独身男性の61%、独身女性の49%が、いかなる恋愛状態にもないというデータを引用している。一方日本家族計画協会(JFPA)は、16歳から24歳の女性の45%が、性的コンタクトに関心が無いか、嫌悪感を抱いていると明らかにした。

そうしたことから専門家らは、今後ますます日本の若者達が、家族や子供を持たなくなっていけば、問題は、深刻化するばかりだと憂慮している。

日本の人口動態学的危機をもたらす「セックスレス」。その解決法はいかに?

日本の若者は、アニメの主人公達の恋愛物語を喜んで見るが、自分自身が現実のロマンスの主人公になる事を望んでいない。なぜそうしたくないかについて、日本の若者達は、相手に気に入られるようにするにはあまりに多くの努力が必要である事、休日の自分のプランがデートによりつぶれてしまう事などをあげている。

スプートニク日本のタチヤナ・フロニ記者は「そうした日本の若者の状況をロシアの専門家は、どう見ているのか?」人口動態学・移民・地域発展研究所監督評議会のユーリイ・クルプノフ議長に話を聞いた。議長は「セックスと家族の無い生活という現象は、社会の中で拡大するエゴイズムによって説明できる」と考えている。

「若い人達は、家族を築き子供を持ちたがらない。それは、自分にさらなる責任が加わるからだ。彼らは、子供達が主な位置を占めてきた伝統的な家族的価値観から、ますます離れようとしている。今や家族は危機的状態にあると言ってもよい。もしこうした傾向が続くなら、近い将来、みなさんの生活からは愛も消えてしまうだろう。

肝心なのは、ぎりぎりのところで何によって家族が形作られているかということだ。日本では、すでに性的関係も拒否されている。彼らの生活にもし、セックスが存在しているのであれば、それは、本当の性的関係の一種の代用であり、そこには2人の関係に対する責任や精神性は除外されるという、一種の暗黙の了解がある。

その方が楽だし、キャリア作りも容易だ。生活も心地よい。もちろん、人類が絶滅に向かって進むとは誰も言わないだろう。しかし伝統的なしっかりとした家族がないなら、社会は崩壊し始める。なぜなら、個人的関係において、近しい他者に対する責任を拒否するのであれば、国や社会の秩序に対する責任も、この先放棄する誘惑に駆られるからである

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ユーリイ・クルプノフ議長の解釈は面白い。「若い人達は、家族を築き子供を持ちたがらない。それは、自分にさらなる責任が加わるからだ。彼らは、子供達が主な位置を占めてきた伝統的な家族的価値観から、ますます離れようとしている。今や家族は危機的状態にあると言ってもよい。もしこうした傾向が続くなら、近い将来、みなさんの生活からは愛も消えてしまうだろう」。この指摘は深刻で、かつ本質的なものだ。しかし、日本の99%を取り巻く経済状況(下部構造)の考察を欠いている。

様々な国際的なアンケートで、実はこの傾向はすでに出ている。将来への夢や希望をもてない若者は、外国と比べても突出して日本が多い。また、国を愛さない比率も圧倒的に日本の若者が多い。

これらはすべて政治の貧困からきている。国家が自国の若者を愛さないから、若者も国を愛さないのだ。

18歳から34歳の独身男性の61%、独身女性の49%が、いかなる恋愛状態にもない「独身症候群」には、ふたつの原因があるのだと思われる。

1 日本の若者の多くが、恋愛し、結婚できない生活境遇、経済状態にある

2 派遣労働、非正規雇用を増やしてきた政策の失敗

政治が若者に手を差し伸べない。手を差し伸べるフリをするときも、高齢者との対立にもっていく。そして年金の削減や増税で高齢者を追い詰める。

注意せねばならないのは、政治の攻撃は、99%の消費税増税を99%の社会福祉に使うことなく、1%の法人税減税に使ったように、99%の高齢者・若者にかかってくることだ。対立の政治に引っかけられないようにすることだ。

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