日本は、やはりAIIB(アジアインフラ投資銀行)に参加しなかった。理由を関係者がいくつか述べているが、参加しないための屁理屈にすぎない。

(対米隷属で、日本はAIIBに入らない)
(対米隷属で、日本はAIIBに入らない)

麻生太郎は、融資にあたって、債務の持続可能性(相手国に対処できないほどの債務を背負わせないこと)、環境(環境破壊につながる案件に融資を行わないこと)、社会に対する影響の配慮が行われること(人権状況に問題のある国に融資を行わないこと)を、日本参加の条件として挙げたという。

この3つを適用されたら、真っ先に日本が融資対象から外されることを知らないのだから、どうしようもない。

ブログランキング・にほんブログ村へ

せめて福島第1原発事件以来、日本が世界中の環境を汚染し続けている加害者であることぐらいは知っておくことだ。まして原発輸出と武器輸出で、これから安倍は徹底的に地球環境を破壊し続ける。自分を知らないのだからどうしようもない。

現在の世界で、人権状況に問題のある国に融資を行わないとしたら、ここでも日本は融資対象から外される。福島、そして東日本への被曝放置のジェノサイドは続いている。

2013年の5月だけをとっても、国連人権委員会から、日本政府は重要な勧告がなされている。そのなかには、「最新の科学的根拠を用いて避難区域や被ばく線量限度について、国としての計画を策定すること。その際、リスク便益分析の立場ではなく、人権に基づいて、被曝限度を年間1ミリシーベルト未満に抑えること」といった勧告があった。

(民族浄化は静かに進む)
(民族浄化は静かに進む)

また、「原発災害による損害について、東京電力等が責任をとることを確保し、かつその賠償・復興に関わる債務を納税者に転嫁しないようにすること」といった勧告もあった。

さらに「地域住民の同意を得た上で、安全で適切な放射性瓦礫の中間・最終貯蔵施設を整備すること」といった勧告もされていた。

どの項目にも国連人権理事会の怒りが伝わってくるものだ。

(以下、メルマガの一部だけ公開します。

有料メルマガのお申し込みはこちらからです。
週3回(月・水・金)の定期配信です。それに、ほぼ週1回の臨時増刊号を加えています。(実質、ほぼ週4回になります)
初回お申し込みの、当月は無料です)


(無料メルマガのお申し込みはこちらからです。ほぼ日曜日ごとの、週1回の配信です)

日本の官僚、政府は、世界が日本をどう見ているか、自分を客観視する強さと良心をもたねばならない。

まさしくこの国の官僚と政府は、福島県民のジェノサイドを実践しているのである。

もちろん、AIIB不参加の真の理由は、米国が参加しなかったからである。国益は無視されたのである。

日本外交に国益やら戦略はない。とにかく対米隷属から抜け出ようとしない。それだと何も考えなくてすむ。米国が考え、判断する。これに従うだけなのだから、楽といえばこれ以上楽な仕事はない。わが国の外務省などいらないといっても過言ではない。すべて米国の指示待ちである。

領土問題解決のためのプーチン来日を、米国の命令で中止したのも、対米隷属が表面化したものだ。これを見ただけでも、安倍晋三の歴史修正主義、ナショナリズムがいかに幼稚で、お坊ちゃん育ちの火遊び程度のものであるかがわかる。

これは延期と安倍はいっているが、実質的には中止であった。米国と異なった路線は金輪際とらないのだ。

これまで何度もわたしは、安倍晋三の、メディア支配で成立する独裁者の正体を暴いてきた。

NSC、集団的自衛権、TPP参加をやり、国と軍隊を米国に売る、新自由主義者(グローバリスト)としての安倍晋三が、安倍の正体である。

したがって、米国さえAIIBへの参加を決めたら、すぐに後を追いかけて安倍も参加を決めるだろう。

中国が期限として設定した3月31日までに、AIIB(アジアインフラ投資銀行)への参加を表明した国は、約50か国にも及んだ。これでAIIBは資本金1000億ドルの巨大金融機関となる。

それに留まらない、習近平は、アジアからアフリカまで陸と海を接続する「シルクロード構想」を打ち出した。鉄道・港湾・送電網などのインフラ整備をAIIBがやることになる。

重要なのは、これが米日の衰退を象徴的に顕在化させたことだ。米国は、英国など同盟国に参加を見合わせるよう説得していた。それで日本は、AIIBに求められる条件が満たされていないとか称して、参加を見送った。

しかし、英、独、仏、オーストラリアと参加を決めた。

これで、世界20大経済大国のなかで、米国、日本、カナダ、スペイン、メキシコを除く15か国がAIIBに入ったことになる。

(日本のAIIBへの参加は、戦略的には、中国との関係強化になり、東アジアの平和の可能性を高める。長期的には、東アジア経済共同体が実現すれば、必然的に在日米軍基地の不必要性に繋がる。沖縄米軍基地には劇的な変化を期待できる)
(日本のAIIBへの参加は、戦略的には、中国との関係強化になり、東アジアの平和の可能性を高める。長期的には、東アジア経済共同体が実現すれば、必然的に在日米軍基地の不必要性に繋がる。沖縄米軍基地には劇的な変化を期待できる)

フィリピンにいたっては、3月30日にアキノ大統領が、TPPの交渉に加わらない方針まで発表した。そして今後は、中国が関与する枠組みを優先すると宣言した。中国との領土問題を抱えているフィリピンでさえ、この決定である。まさに世界は新しい秩序に向かって急展開し始めた。もはや安倍にこなせる状況ではなくなった。

ブログランキング・にほんブログ村へ

報道によると、財務省は官邸に、G7諸国でAIIBに参加する国はない、との間違った情報を上げていた。また、日本の参加メリットについても議論されなかったという。

このあたりに、日本官僚の劣化が如実に表れている。

AIIBの直接のライバルとなるADB(アジア開発銀行)は財務省の天下り機関である。初代からずっと、すべて日本の財務官僚がトップに就任してきた。それでAIIBが面白くなかったのである。つまり、国益よりも官僚の省益を優先した結果が、今回の見送りに繋がったのである。

さて、ここでAIIB参加のメリットを考えてみよう。

わたしたちは、政府と東京の大手メディアの刷り込み(洗脳)のせいで、遅れた中国のイメージしか持たない。それはちょうど戦前に米国を過小評価したのと同じである。

中国の軍事能力といえば、遅れた兵器を持ち、人海戦術を駆使する陸軍というイメージを多くの日本人はもっている。しかしそれはまったくの誤解である。

アンドリュー・F・クレピネビッチは、「中国をいかに抑止するか―拒否的抑止と第1列島線防衛」のなかで次のように書いている。

(アンドリュー・F・クレピネビッチは米国の戦略・予算評価センター所長。国防長官室国防政策ボードのメンバー)

「なかには「自国の軍事力が強化されれば、北京の指導者たちもより安心感を高め、これまでのような乱暴な行動は慎むようになる」と考える専門家もいる。しかし、その逆へと北京が動く可能性のほうが高い。

実際、中国の挑発的な強硬路線は劇的な軍備増強路線と時を同じくして起きている。中国は地域的な安定を揺るがす、さまざまな軍事能力の開発を行っている。例えば、中国軍は、他国の軍隊が領域を占有したり、近海を通過したりするのを拒む、いわゆる接近阻止・領域拒否(A2AD)戦略を強化し、実質的に西太平洋に米海軍が立ち入れないようにしようと試みている。

この戦略では、作戦行動と後方支援を衛星とインターネットに依存するペンタゴンの指揮統制システムをターゲットにした攻撃も想定されている。中国軍は近年この領域で大きな進化を遂げ、対衛星ミサイルを試射し、衛星を航行不全に陥れるレーザーを考案し、アメリカの防衛ネットワークをターゲットにした洗練されたサイバー攻撃能力を整備している。

米軍の重要な基地をターゲットにし、米海軍による国際水域での作戦行動を制約する能力も強化している。中国軍は、沖縄の嘉手納空軍基地を含む、東アジア地域における米軍の主要施設を攻撃できる弾道ミサイルと巡航ミサイルをすでに開発し、第1列島線沿いのさまざまなターゲットを攻撃できる ステレス戦闘機の開発を試みている。

遠く離れた軍艦を抑止および攻撃するために、すでに中国軍は、長距離の偵察ミッションをこなせるドローンだけでなく、先端レーダーと偵察衛星を配備している。さらに中国海軍は、遠く離れた船を攻撃できる次世代魚雷や高速巡航ミサイルを搭載できる潜水艦を調達しようとしている」(『Foreign Affairs Report』2015 NO.4)

いかに中国の軍事力が近代化され、強大化されているか、その一端は知っていただけたと思われる。

「中国軍は、沖縄の嘉手納空軍基地を含む、東アジア地域における米軍の主要施設を攻撃できる弾道ミサイルと巡航ミサイルをすでに開発」とあるが、これで中国の企業が辺野古米軍基地建設に期待している意味がおわかりだろう。

辺野古基地には軍事的な意味など殆どないのである。だから中国の1%は、資材調達とか、金儲けの対象として辺野古基地を見ているのだ。

そんなことは、もちろん米国もわかっていることだ。横須賀あたりの米軍基地は、放射能汚染で兵士に嫌われている。その分、沖縄の基地が米軍には好まれているのだ。辺野古基地は、米軍人のための豪華なリゾート基地にすぎない。

ブログランキング・にほんブログ村へ

有料メルマガ『兵頭正俊の優しさ出前』を配信しております。

2011年10月1日より「兵頭正俊の優しさ出前」(月額:864円(税込)/配信サイト:まぐまぐ)を配信開始しました。

月・水・金・それに、ほぼ週に1回の号外を発行しております。

「記者クラブ」メディアの情報操作と国民洗脳を対象化し、あなたを現在とは違うステージに招待します。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

価格以上の価値があると自信があります。ぜひ購読のご検討をお願い申し上げる次第です。

なお、別に無料メルマガ『兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相』PC用 携帯用 を2011年8月29日より、「まぐまぐ」から配信しております。

無料で、ほぼ週刊です。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

ご登録をよろしくお願いします。

なお、メルマガはテキストファイルであり、このブログ掲載の画像などはありません。

また、このブログ掲載の文章は、ブログ用に編集してあります。

ブログランキング・にほんブログ村へ