3月21日、気象庁は東京で桜(ソメイヨシノ)が開花したと宣言した。

平年より5日早いらしい。神戸でもまだ桜は咲いていない。全国で最も早い東京の開花宣言だったということだ。

これから3月下旬にかけて全国で桜が咲くことだろう。それで茨木のり子の詩「さくら」の一節を思い出した。

さくらふぶきの下を ふららと歩けば
一瞬
名僧のごとくにわかるのです
死こそ常態
生はいとしき蜃気楼と

また、茨木のり子の「わたしが一番きれいだったとき」のこんな詩句も思い出された。

わたしが一番きれいだったとき
誰もやさしい贈り物を捧げてはくれなかった
男たちは挙手の礼しか知らなくて
きれいな眼差だけを残し皆(みな)発っていった

そんな時代がふたたび来ようとしている。

政府は21日、平成の治安維持法たる共謀罪(「テロ等組織犯罪準備罪」に名を変えて国民をだまし、さらに「組織犯罪処罰法改正案」と名前を変えたが、内容は同じである)を閣議決定した。

これは東京シロアリンピックにおけるテロ防止などとは何の関係もない。第一、安倍晋三自体が東京の安全を世界に売り物にしてきたのである。今さらテロ防止などといわずに、もっとマシな嘘を考えたらどうだろう。

菅義偉官房長官は、「一般の会社や市民団体、労働組合など正当な活動をしている団体には適用されない」「(改正案では)内心を処罰するものではない」とだますのに必死である。

安倍政権は、組織的犯罪が現実的に想定されるものに限定したというが、実際に運用していくのは公安や警察なので、いずれ治安維持法並みの機能を発揮していくものと思われる。

安倍晋三も共謀罪成立直後は温和しくしているつもりかもしれない。しかし、公安や警察は意気込んで市民の弾圧に走りだすかもしれない。

日本の場合、萎縮効果もある。現在の東京の大手(「記者クラブ」)寿司友メディアを見れば、その萎縮効果は一目瞭然である。

この共謀罪には、サイコパス安倍晋三の特徴がよく現れている。サイコパスの特徴には、自分の行動と責任を結び付けられない(責任感の欠如)というものがある。

その露骨な例は、2007年(平成19年)9月10日、安倍が第168回国会の所信表明演説を行ったにも拘わらず、代表質問が始まる予定の9月12日になって、突然、緊急記者会見を開いて退陣を表明したのがある。これこそサイコパス安倍の真骨頂だったのだ。

今回も、この平成の治安維持法が閣議決定されたとき、サイコパス安倍はドイツに外遊していた。これほど外遊する総理も珍しい。これもサイコパス特有の、退屈しやすく、常に刺激を求める特徴が露出したものである。それにしても、これほど重要な法案を閣議決定するにあたって、外遊するとは病的なものを感じる。

また、サイコパスには病的な嘘吐きという概念がある。これがドイツで安倍が言い放った「一部の人だけに富が集まる、あるいは無法者が得をする状態を作ってはなりません」という言葉に集約されている。これとは真逆の政治を安倍晋三はやっている。

サイコパスの特徴には、ずるく立ち回って、人を操ろうとする、というのもある。これが、現在、公明党の山口那津男や維新の橋下徹、ヤンキー松井一郎、逃げるは恥だが役に立つの迫田英典、霞ヶ関文豪佐川宣寿、そしていまは切り捨てられたしっぽ籠池などに見ることができる。広い意味では安倍昭恵もそうかもしれない。

サイコパスは、感情が浅く、およそ深く後悔したり、罪悪感を覚えたりしない。安倍を尊敬していたしっぽ籠池も、安部に火の粉が降りかかりそうになると、あっさり切り捨てられた。冷淡で人に共感しないのである。

過去、3回も廃案になった共謀罪が閣議決定されたのも、サイコパスにカルトがブレンドされた安倍晋三ならではのことであった。

サイコパスは、欲望を抑えるのが苦手で、衝動的に行動する。だから安倍晋三は、国会でたびたび興奮して質問者に食ってかかったり、ヤジをとばしたりもする。

サイコパスは、寄生虫のように他人に依存して行動する。米大統領選挙後に、ヒラリーからトランプに主を変え、米国メディアに顰蹙を買うほどにじり寄っていったのは、サイコパス安部の特長のひとつだった。

安倍晋三は、これから「戦争のできる日本」として、北朝鮮、中国を敵視して戦争にのめり込んでいく。その際に反対派をことごとくこの共謀罪で弾圧することになろう。

それでこれまで北朝鮮、中国を採り上げてきた。今日は北朝鮮の民衆を見てみよう。

ペク・ジウン(ハーバード大学ベルファー科学・国際問題センターフェロー)が「世界の現実に気づきだした北朝鮮民衆 ―― 流入するデジタル情報と平壌の闘い」を書いている。

北朝鮮は孤立した「隠者王国」とも呼ばれるが、この20年ほどで、民衆を世界から切り離してきた壁には、多くのひびが生じている。(中略)外国映画などの情報コンテンツの密輸は、北朝鮮の人々が大きなリスクを冒しながら、国内外のことを知る機会をもたらしている。

(中略)

1994―1998年、北朝鮮は激しい飢饉に見舞われ、数十万人(数百万人という説もある)が命を落とした。政府は食料を流通させようと、「チャンマダン」という小規模な市場の開設を認め、人々がそこで生活必需品を購入し、物々交換をできるようにした。

これは、長年政府が実戦してきた厳格な共産主義や中央統制経済とは本質的に相容れない、原始的資本主義の導入だった。政府は、飢饉が収束しても「チャンマダン」の維持を認めた。国の計画だけでは人々の腹を確実に満たすことはできないと気づいたのかもしれない。

以来、「チャンマダン」は、より大規模で、より洗練された市場へと発展していった。数百もの露店が軒を連ね、幅広い商品を扱う大規模な「チャンマダン」も現れた。信頼できる推定によると、大型の「チャンマダン」は380―730か所、小さな市場はそれ以上の数にのぼる。

こうして、北朝鮮の人口の約4分の3が、生活の一部またはすべてをこうした民間市場に依存するようになった。

このようなグレーマーケットの存在が、当局に禁止されている技術やメディアの流通を容易にした。北朝鮮の国内総生産(GDP)の大部分は、麻薬の生産と輸出、通貨偽造、マネーロンダリング(資金洗浄)によって支えられているが、そのための違法ネットワークが売国メディア情報の流入も支えている。

いまや外国NGO 、脱北者、密輸業者、仲介業者、ビジネスマン、そして買収された兵士や役人で構成される驚くほど堅固なネットワークを通じて、禁製品である携帯電話やノートパソコン、タブレット型端末、コンピュータドライブが持ち込まれ、人々を外の世界と結び付けている。(『Foreign Affairs Report』2017 NO.2)

北朝鮮は孤立した「隠者王国」とも呼ばれるという。しかし、この例えには語弊がある。北朝鮮は、現在、160か国余の国と国交を結んでいるし、国連にも加盟している。貿易している国も少なくない。中国(全貿易額の90.1%)、ロシア(1.2%)、インド(同)、タイ(1.0%)などがある。その他、ミサイルなどを売り込んでいる国もある。

ただ、闇のデジタルコンテンツの流入によって、北朝鮮の人々も韓国を初めとする世界の状況を知るようになってきている。

政府が飢饉対策として始めた小規模市場「チャンマダン」(原始的資本主義の導入)が、物だけではなく、情報の流入を促した。

飢饉を脱しても、政府は「チャンマダン」を存続させることにした。その結果、「チャンマダン」は拡大発展し、いまでは数百もの露店が軒を連ねるようになった。

「信頼できる推定によると、大型の「チャンマダン」は380―730か所、小さな市場はそれ以上の数にのぼ」り、北朝鮮の人口の約4分の3が「チャンマダン」に依存している。そうなると、いかに独裁政権とはいえ、これを発展させる以外に北朝鮮の経済的発展はあり得なかったのではないか。

しかし、いいことばかりではなかった。このような「チャンマダン」が携帯電話やノートパソコン、タブレット型端末、コンピュータドライブなどを介してデジタル情報の流入を促したのである。

日本の北朝鮮情報は、概して北朝鮮を侮るものが多い。しかし、日本の現実はそれほど優れているのだろうか。日本では、複数のメディアから、政府広報が24時間、365日、途切れることなく流される。その結果、安倍夫婦に私物化された独裁国家が出来上がった。

他方、北朝鮮の政府広報はひとつである。もしかすると、北朝鮮の覚醒した民衆のデジタル情報の方が、可能性と希望に満ちているのかもしれない。

なぜなら北朝鮮のデジタル情報は、体制を内部から変える力を秘めているからだ。

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