この国は、おそらく笑いのうちに幕を閉じるのである。

福島第1原発の吉本劇が止まらない。10月4日、福島第1原発の、汚染水から放射性物質を減らす「多核種除去装置」(東芝製「ALPS(アルプス)」がまたぞろ故障し、汚染水処理ができない状態になった。

警報が鳴ったのは、4日午前6時45分ごろである。原因は調査中とのことだ。

アルプスは、結局使い物にならない可能性が高いが、東芝としてはこの方が都合が良い。半永久的に税金を食いつぶすことができるのだから。

このことは鹿島の「凍土方式」についてもいえる。この「凍土方式」は半永久の金食い虫であり、地下水が永遠に流れ込む限り、鹿島も永遠に儲け続ける。

わたしが繰り返し述べているように、わが国は原発のような危険な代物から一刻も早く撤退すべきである。もともと島国で、外国の侵略に慣れていない、のんびりした農耕民族である。原発はアングロサクソンにこそふさわしい。

広島・長崎に原爆を落とされながら、原発を移入した。ここからすべて亡国の災いが始まった。

それからわが国の政治家・官僚・経済人のやったことといえば、世界最大の地震国で、活断層の上に原発を建てることだった。そして原発を稼働させながら、のんびりと安全神話を夢見る。ありもしない技術神話の元で昼寝をする。

原発事故が起きても、宗主国の命令に逆らって脱原発に舵を切る政治力もない。原発事故が起きると、政治は事故を起こした電力会社の後ろに隠れ、押し出された電力会社は吉本的なドタバタ劇を繰り返す。

日本が進むべき道は、火力、太陽光、風力、バイオマス、メタンハイドレートといったエネルギー開発分野であろう。そこでこそ世界から感謝される技術力を存分に発揮できるように思われる。このような平和に仕える能力と技術力こそ日本の真骨頂なのだ。

米国の下僕になって、危険で暴力的な、いわばアングロサクソン的なエネルギー政策に手をつけたときから、日本の今日の亡国は始まったのである。

牧歌的な農耕民族であるから、安倍晋三などが嘘をつくときも、いかにも、のんびりしたマヌケな嘘になる。

福島第1原発の放射能と汚染水を「コントロールし、ブロックしている」などという嘘は、傘を差している人間が、「おれは濡れていないから、雨は降っていない」 といっているのと同じなのだ。傘の下(港湾内)と狭い空間に限定しているだけで、まわりは土砂降りであり、それもこれはやまない雨、永久に降り続ける雨なのである。

ところで、最近、脱原発で奇怪な動きが出てきた。

小泉純一郎が脱原発を気取って、それを盛んに御用メディアが喧伝している。

生活の党の小沢一郎、社民党の福島瑞穂、日本共産党の志位和夫、それに無所属の山本太郎と、脱原発の政治家はたくさんいる。しかし、これら本物の脱原発政治家はけっして御用メディアがとりあげない。

小泉純一郎だけが御用メディアに取り上げられる現象には、気をつけるべきだ。官邸前に陣取って、脱原発運動を破壊し続ける「反原連」の例もあるからだ。

小泉純一郎の脱原発を御用メディアが取り上げるとき、ひとつの特徴がある。それは小泉の脱原発が本物だとしきりと強調することだ。

例えば小泉が財界とぶつかっていることを強調する。おかしいのだ。小泉は日本を壊し、米国に売った元凶である。その亜流の安倍晋三がTPP参加によって完全に日本を叩き売る。その愛弟子の安倍を困らせる本物の脱原発を、小泉が唱えるはずがない。息子を人質にとられているのだ。

面白おかしく次々に繰り出されるワンフレーズに、だまされるのを卒業しないといけない。

ブログランキング・にほんブログ村へ

権力は、原発推進・脱原発の両方にいるのだ。

原発推進の本隊は、財界・「自・公・民」の政治勢力、学界・メディアの原子力村である。その村から脱原発の陣営にトロイの馬が入ってきた。それが小泉純一郎である。

純一郎のターゲットは、郵政民営化と同じB層であり、御用メディアがしきりに応援し始めた。

政治家の政策は変わることがあっても、手法は変わらない。小泉純一郎が狙っているのは、B層の脱原発である。ちなみに小泉が郵政民営化で実践したB層対策は、以下の資料に鮮明に記録されている。

2005年6月22日衆院郵政特理事会資料

http://t.co/e11MWUbp

11月から福島第1原発4号機共用プールの、1535体の燃料集合体の取り出しが始まる。これが失敗すると、東日本が壊滅するとともに、北半球の人類の生存が脅かされる。

それでも自民党は政権にしがみつきたい。自民党へのダメージを最小限に抑えるべく脱原発の保険をかけておく。息子の進次郎(現在、TPP=環太平洋経済連携協定担当、復興担当政務官)を先頭に押し立てて選挙を闘えば、政権維持も不可能ではない。それが小泉純一郎の脱原発である。

父親は「原発ゼロ」、息子は「復興担当政務官」、ふたりとも人気取りのポピュリズムを走っている。

ここで俗悪な親子から離れて日本の現実に、とりわけ福島の現実に帰ろう。

次に引用するのは、10月1日付『ザ・リアル・ニュース』のインタビュー動画の書き起こしである。

『フクシマ・タイムズ』(2013年10月3日)から引用する。

語っているのは、NPO法人 Fairewinds Energy Education のArnie Gundersenである。

http://bit.ly/18WBhiY

(動画3:30から)

「司会者:

貴方は国際的な専門家17人と共に、潘 基文 (パン・ギムン) 国連事務総長への公開書簡の署名者として名を連ねていますね。その書簡は、潘事務総長に、仲裁に入って東電を福島原発の管理から外すよう求めています。

Gundersen:
我々が [この公開書簡で] 主張したのは、1つには、東電を除去して、[清浄化を] ちゃんと行える国際的なエンジニアリング会社と交代させることだ。

もう1つは、お金のことだ。東電に、この問題の解決できるだけのお金があるとは当てにできない。日本国民は、自分たちが債務を負ってしまったことを知る必要がある。最後に、重要なのは市民による監視だ。日本政府は、[福島で] 本当のところ何が起きているのか、日本国民に知られたくはないだろう。そこで公開書簡では、[独立した] 市民グループが、清浄化を請け負う業者を監視することを提言している。

そしていま問題なのは、日本の研究者らが真実を語ることを怖がっていることだ。医師らが、私達Fairewinds に電話をかけてきて言うには、患者が放射線症にかかっていると分かっていても、患者にそれを告げることを病院が禁じている。動物の異常を話題にする研究者らもいるが、彼らはそのデータの公表を禁じられている」

ブログランキング・にほんブログ村へ

この続きは、 有料メルマガ『兵頭正俊の優しさ出前』 でご覧いただけます。

2011年10月1日より「兵頭正俊の優しさ出前」(月額:840円(税込)/配信サイト:まぐまぐ)を配信しております。

月・水・金・それに号外と発行しております。

「記者クラブ」メディアの情報操作と国民洗脳を対象化し、あなたを現在とは違うステージに招待します。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

価格以上の価値があると自信があります。ぜひ購読のご検討をお願い申し上げる次第です。

なお、別に無料メルマガ『兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相』PC用 携帯用 を2011年8月29日より、「まぐまぐ」から配信しております。

無料で、ほぼ週刊です。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

ご登録をよろしくお願いします。

ブログランキング・にほんブログ村へ