この講演のなかで、肥田舜太郎は、重要な証言をしている。

ひとつは、日本に原爆を投下した米国が、放射線の粒を体内に取り入れた者は、入った放射線の量が非常に少ないから、全く人間には被害を与えない、ということを、日本政府に押し付けたこと。

ふたつめに、被爆者に対しては、今受けているどんな被害も、これはすべてアメリカの軍事機密であるから、自分の身体に今何が起こっているかを絶対に口外してはいけない、人に話してもいけない、親にもいってはいけない、もし違反したものは厳罰に処す、と命じたこと。

3つめに、日本の医師に対しては、広島・長崎で被害を受けた被爆者に診療を求められたら、それは自由にやってよろしい、しかし、その結果を、記録をしたり、研究の材料として論文に書いたりしてはならない、と命じたこと。さらに仲間内で相談をしたり、研究をすることは一切許さない、もしこれに違反した場合は厳罰に処す、と命じたこと。

そして4つめに、日本の国民が放射線の被害についてほとんど無知な理由は、米国が、世界で初めて経験した不思議な病気、不思議な重症の恐ろしい身体の状態が、放射線のせいであるということを、誰も知ることができないように口封じをしたからであると証言していること。

(石原慎太郎が、東京オリンピックの開催に関連して、欧米の汚染水への関心の高さに触れ、欧米は放射線被害に過敏だ、といった趣旨の発言をしていた。これは、石原の放射線への無知、鈍感さを証明する発言だったのである)

それから5つめに、米国は、始めて作った核兵器で日本人をモルモットにして実験をしたこと、しかもその治療法は全くない、今日にいたっても今の医学はまだ、放射線の被害を正しく診療する能力がない、治療法は全くわからない、と証言していること。そのまま68年間が経過したこと。

そして悲しくも恐ろしい結論に至る。

もし米国が、原爆を落としても、平和になってから日本の医師が沢山生き残った被爆者を一生懸命診察をし、治療をし、苦労をして研究をするならば、68年経った今日、今福島で起こっている放射線被害は、今よりももっともっと正しく診断ができ、どうしたらいいかという方向もおそらく分かっていたに違いない、と証言していること。

米国が、新しい爆弾のモルモットとして日本人を使ったばかりでなく、被害を受けて68年間、まだ今日でもそのために死んでいく被爆者がいること。そういう状態を作ったことに何の責任も取らず、「あの爆弾を落としたことは正しかった」というふうに開き直っていること。

後は、直接に、肥田舜太郎の語る言葉に耳を傾けてほしい。

これは間違いないことだが、その年齢から推して、肥田の語る言葉は、日本人への、いや世界に向けての、わたしたちが襟を正して聞くべき、貴重な遺言なのである。

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