わたしの問題意識にひきつけていうと、小出裕章発言のポイントは、2点ある。

ひとつは、小出が、事故直後の2011年3月の段階で、すでに10万トンも溜まっていた汚染水が、4月の初めには、その一部が、ピットから海に向かってジャージャーと滝のように汚染流れていたことを指摘していることだ。

東京電力は一応そこを塞いだのだが、福島第一原子力発電所はあちこちに地震のひび割れが生じていて、目に見えなくても地下で汚染水はもうダダ漏れだった、と小出は指摘している。

つまり、もう2年半にわたってダダ漏れのまま汚染水は「漏れてきていた」のである。急に「漏れだした」のではない。

この「ダダ漏れ」であるが、東電の現場がそれを知らぬ筈がない。

毎日、現場にいて、現場の状況ばかり考えている連中がわからぬ筈はない。

かれらはそれを知っていて、与党の自民党に不利に働くこの事実を、参議院選挙の後まで隠したのである。

したがってこの「ダダ漏れ」「漏洩」とは、正確にいえば投棄のことである。皿を割っていて、かれらは「割れました」といっているのだから。

もう1点、わたしが恐れるのは、福島原発の敷地が、「放射能の沼」のような状態になっているという小出の指摘だ。

つまり地盤が軟弱になっており、地震にきわめて弱くなっていることだ。

4号基共用プールの倒壊は、日本の滅亡に留まらない。北半球の人類の生存が危うくなることを、良心的な世界の学者が共通して指摘している。

安倍晋三は、ゴルフ三昧の夏期休暇から帰ってきて、消費税増税やTPPの判断を下す、オリンピックの招致に外遊する、どころではない。

真っ先にこの福島原発の危機に取り組まなければならないのだ。

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