1 日本原発の真実

原発といえば、実質的なこの国の植民地状態、そしてそれに逆らわない政治家たちの暗愚さばかりが目につく。

日本の保有するプルトニウムは、すでに核兵器6000発分、48トンにも達している。
非核国でこれほどのプルトニウムを保有しているのは、世界で日本だけだ。
日本は潜在的な核大国といっていい。

プルトニウムは高速増殖炉に必要なのであって、原爆の原料には使わない、という国際的な目くらましのためにもんじゅが使われている。

日本の原発は、米国の国家戦略と密接に結びついている。
米国は原発を順次減らそうとしている。
理由は次の4点だろう。

(1)原子力の資源が貧弱なこと。

(2)原発の世界への拡散が、核兵器の拡散を生むこと。

(3)米国の原発が、第3次世界大戦において、さらにテロリストの攻撃目標になること。

(4)米国でシェールガスが大量に出て、危険な原発に頼る意味がなくなったこと

しかし、ここで矛盾が出てきた。
将来的にもし原発ゼロの状態を想定すると、米国は核兵器のもとになるプルトニウムが生産できない国になる。
それで政治の劣化した日本、上に行くほどバカのいる日本が供給地に選ばれたのである。

つまり日本の原発稼動は、米国核兵器に必要なプルトニウム生産のためのものである。

だから対米隷属の日本政治家は、「アーミテージレポート」に従って、原発再稼動に突き進むのだ。

ところが日本には、原発を稼働したり管理したりする能力が決定的に欠けている。

柏崎刈羽原発で防火処置が施されていない穴が60か所も発見された。
驚きである。
というか、またしてもである。

なんどもいうが日本は原発の管理能力もないし、建造能力もないのだ。(安物の原発なら可能である)。
とりわけ実際の建造は、原発の恐さを何も知らない土木建築業者が施行しているので、手抜きのいい加減な工事をやる。
それが現れた格好だ。

さらに呆れることがある。
とうとうもんじゅの廃炉は不可能であることを、日本原子力研究開発機構が認めた。

2 原発に呪われた国

廃炉が決まっている高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について、原子炉容器内を満たしている液体ナトリウムの抜き取りを想定していない設計になっていると、日本原子力研究開発機構が明らかにした。

放射能を帯びたナトリウムの抜き取りは廃炉初期段階の重要課題だが、同機構が近く原子力規制委員会に申請する廃炉計画には具体的な抜き取り方法を記載できない見通しだ。

通常の原発は核燃料の冷却に水を使うが、もんじゅは核燃料中のプルトニウムを増殖させるため液体ナトリウムで冷やす。
ナトリウムは空気に触れれば発火し、水に触れると爆発的に化学反応を起こす。
もんじゅでは1995年にナトリウムが漏れる事故が起き、長期停止の一因になった。

原子力機構によると、直接核燃料に触れる1次冷却系の設備は合金製の隔壁に覆われ、原子炉容器に近づけない。
また、原子炉容器内は燃料の露出を防ぐため、ナトリウムが一定量以下にならないような構造になっている。
このため1次冷却系のナトリウム約760トンのうち、原子炉容器内にある数百トンは抜き取れない構造だという。

運転を開始した94年以来、原子炉容器内のナトリウムを抜き取ったことは一度もない。

原子力機構幹部は取材に対し「設計当時は完成を急ぐのが最優先で、廃炉のことは念頭になかった」と、原子炉容器内の液体ナトリウム抜き取りを想定していないことを認めた。
炉内のナトリウムは放射能を帯びているため、人が近づいて作業をすることは難しい。

原子力機構は来年度にも設置する廃炉専門の部署で抜き取り方法を検討するとしているが、規制委側は「原子炉からナトリウムを抜き取る穴がなく、安全に抜き取る技術も確立していない」と懸念する。

もんじゅに詳しい小林圭二・元京都大原子炉実験所講師は「設計レベルで欠陥があると言わざるを得ない。
炉の構造を理解している職員も少なくなっていると思われ、取り扱いの難しいナトリウムの抜き取りでミスがあれば大事故に直結しかねない」と指摘する。
【鈴木理之】(「もんじゅ 設計、廃炉想定せず ナトリウム搬出困難」『毎日新聞』2017年11月29日)

この事実を受けて、ツイッター上には様々なツイートが投稿された。
(引用のツイートで、同じ『毎日新聞』のリンクは金子勝だけにして、あとは割愛してある)

umekichi

廃炉が決まっている高速増殖原型炉「もんじゅ」。
原子炉容器内の液体ナトリウムの抜き取りを想定していない設計になっていた。
抜き取りは廃炉初期段階の重要課題。
ポンコツの建設、維持費に1兆円以上使い、廃炉に3750億円。
更に廃炉を考えてない設計。
シャレにならない。

金子勝

【世界一安全な神話作り】廃炉の決まったもんじゅ。
廃炉を想定しておらず、液体ナトリウムが取り出せない構造だという。
重大事故が起きていたら、どうなっていたのだろうか。
ああ、日本の世界一安全な原発設計と安全神話。
ここに極まれりです。

盛田隆二『焼け跡のハイヒール』祥伝社

「もんじゅ」廃炉を決めたけど、廃炉できないってさ。
原子力機構は「設計当時は完成を急ぐのが最優先で、廃炉のことは念頭になかった」と。
日本の科学技術は素晴らしいが、政府の意思決定がとにかく無責任だからね。
放射能帯びた数百トンのナトリウム抜き取れず、廃炉不可能。

よーすけ

廃炉を想定せずに高速増殖炉もんじゅは設計され建設されたとは驚きである。
普通ならあり得ぬ感覚としか言いようがない。
日本ぐらいではなかろうか?
日本の原子力村は永遠に稼働させる気でいたのかも。
呆れて物も言えない。

amaちゃんだ?

<もんじゅ設計>廃炉想定せず ナトリウム搬出困難。

想定せずではなく、危険すぎて廃炉の設計が不可能だったのだ。
もんじゅは作ったら最後、核爆発を起こすまで無駄無籍な浪費を莫大に続けなければならない。
人類の愚劣の骨頂である。

ツイートに共通しているのは、原子力村に対する不信や怒りや絶望である。

以前のメルマガでわたしは、原発に限っても、いったい、日本にはどれだけの未解決の問題があるのか、として次の9点を指摘した。
(「原発を巡る劣化した政治と低技術の連鎖」2016年12月26日 vol.801)

(1)デブリ処理問題

(2)そのデブリに地下水が反応して放射性物質を吹き上げ続ける大気汚染問題

(3)高濃度の放射性廃棄物(核のゴミ)問題

(4)石棺問題

(5)プルトニウム(もんじゅ)問題

(6)汚染水による海産物への放射能汚染問題

(7)除染問題

(8)人体実験問題

(9)原発が炭酸ガスを減らさない問題

日本の原子力村というのは、なんとも暗愚でモラルを欠いた世界だ。
この(1)から(9)まで、すべて解決困難で未解決の問題、あるいはもはや解決不可能な問題ばかりだ。
なるほど、皮肉な見方をすれば、これなら一生税金を食いつぶし、生活は安泰ということになる。

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