巨大地震が度重なるにつれ、政府の対応が、どんどん劣化している。

屋外避難をする人に対しては屋内避難を求めたり、食糧不足に対しては「店頭に70万食を届ける」といってみたりする。まるで勘所がわかっていないのである。

震度4クラスの余震が続けば、多くの家屋に罅が入る。いつ倒壊するか恐くて、とても屋内にいるわけにはいかないのだ。また、被災地の食料については無料で配布すべきなのである。店に補充するなど安倍政権の無神経と冷たさとが露出している。何のための税金なのか。

劣化は、国民を救おうという意識よりも、この巨大地震を利用して、いかに日頃の政策を押し通すか、いかに1%が儲けるかということにポイントを移してきた。

今回の熊本地震も、ショック・ドクトリンとして利用されていくことになる。政府にとっては、被災の現場などどうでもいいのである。

熊本県知事は、1回目の地震が起きた時点で、「激甚災害の早期指定」を求めた。しかし、官邸はのんびりとしたもので、要請を撥ね付け、自衛隊の増派も最初は2000人といった軽いものだった。少数から始めて少しずつ増やしていく手法は、3.11の対応と同じである。官僚がやっているのであろう。

この国の1%(米国・財界・官僚・政界)にとって大切なのは、余震収束後にやってくる稼ぎ時なのだ。阪神・淡路大震災、東日本大震災もすべてそうだった。他人の不幸は蜜の味というが、日本の巨大地震ほどこれを1%に証明するものはない。

熊本地震はどのような蜜なのであろうか。

1 消費税増税先延ばしの口実に利用

2 緊急事態条項と改憲の必要性に利用

3 米軍がオスプレイを使った支援をすることで、集団的自衛権や辺野古の米軍基地建設正当化、思いやり予算の恒久化に利用

4 増税(復興の名目)に利用

5 甘利明の収賄疑惑、「パナマ文書」、株暴落での年金資金運用の巨額損失、などから国民の目をそらし、どさくさに紛れて国民発言禁止法などの悪法を可決・成立させ、TPP審議の進展に利用

などがある。

日本国民は、のほほんとしているので、こういった見方はほとんどできない。しかし、前のふたつの巨大地震とも、米国、官僚、政治家、東京の土建業を潤してきた。

熊本県内の避難者数は約18万人に膨らんだ。飲み水、食料、ガソリン、衣料品、医薬品が不足してきた。「車中泊避難」に駐車場のスペースが足りなくなっている。

これだけの地震頻発国で、このざまだ。それは政治が、地震後の1%の荒稼ぎに力点をおいているからである。

もし川内原発が破壊されると、日本を世界の核のゴミ捨て場にするという、究極の稼ぎ時になるのである。

発想が根底から狂っているのだ。

現在、世界には388基の原発が存在している。スイス、デンマークの科学者チームが、今後、60~150年の間に福島第1原発と同規模の事故が起きる可能性を50%の確率である、と推計した。

その日本には2000以上の活断層があり、全国どこでも大きな地震が起こる恐れがある。福島第1原発と同規模の事故というのは、またぞろ日本で起きるかもしれない。

その一番の根拠は、危機感のない政治、政治に無関心な国民性である。

4月16日の内閣官房長官記者会見で、菅官房長官が「伊方原発」の「伊方」を「いよく」と読んだ。おそらく官僚が振ったルビを読み間違ったのだろうが、それにしてもお粗末すぎる。現在、川内原発とともに、もっとも問題になっている原発でもある。かりに「いよく」とルビが振ってあったにしても、こんな原発はないのだから、読むのを止めるべきであった。何のこだわりもなく、「いよく」と読んで、次にいったことの方が恐ろしい。

少なくとも「いよく原発」なるものが存在すると思っていたことになり、原発に関してはその程度の関心しかないことがわかってしまったのである。

今回とりわけ危険なのは、震源地が南西に拡大していることもあって、鹿児島の川内原発である。川内原発は、世界標準のコアキャッチャーも免震棟も避難路確保もない。低技術の原発である。

日本のどの原発も、建屋内に張り巡らされた約80キロメートルの配管と、25000か所の溶接、それと膨大な電気コード類のどれかが切断されても、どのような危機に陥るかわからない。

川内原発が壊れると、北上する風と黒潮と対馬海流とが、破壊力を高める。日本列島を嘗めるように放射能が鹿児島から東京まで汚染し続けることになる。川内原発が福島第1原発と決定的に違うのは、自然が強めるこの破壊力の凄まじさなのである。そのことを政治がわかっていない。

(川内原発の破壊は、位置の自然条件によって、文字通り日本の終焉になる)
(川内原発の破壊は、位置の自然条件によって、文字通り日本の終焉になる)

熊本地震では、報道の政治性が際立っている。安倍さまの犬HKは、見舞いや支援申し出の外国を紹介するときにロシアを省いていた。わたしがツイートで指摘してから(そのせいではないだろうが)ロシアを採り上げるようになったが、『Sputnik日本』(2016年4月16日)では、明確に支援を申し出ていた。

「ロシアは地震関連で日本への支援を提供する準備ができている

ロシアのラヴロフ外相は、ロシアは九州の地震について日本に深く同情していることを述べ、必要に応じて支援を行う準備ができていると述べた。

「私たちは人命を奪い大きな破壊を伴った地震を深くいたんでいる。私たちの日本の隣人たちが必要とする限り、私たちは、このような状況では、常に救助に行く準備ができている」。ラヴロフ外相が日本の岸田文雄外務大臣との、会談後の記者会見で語った」(『Sputnik日本』2016年4月16日

安倍さまの犬HKがイデオロギー的に振る舞っていることは、これだけではない。全体のトーンは、99%への、「政府に不満をいうな、和を尊び、感謝しろ、諦めて権力に額ずけ」ということだ。それを実に巧妙に刷り込んでいる。

悲惨な現場を報道しながら、被災者に感謝を語らせ、選択したその個人だけを放映する。こんなメディアは、世界で犬HKだけだろう。

さらに恐怖の悲劇的な現場を報道しながら、「日本スゲー」といった、1%への同調圧力を巧妙に加えるのも、世界で犬HKだけだろう。

熊本地震に関して、印象に残ったツイートに、こんなものがあった。

「孫崎 享

米軍支援、米軍星条旗新聞、「匿名条件の米国官僚によれば、日本政府が国務省に支援要請した」匿名そりゃそう。恥ずかしい事なんだから。世界で震災に見舞わる国は多いけど、米軍に助けて頂戴と災害国側から言う国ってそうないんじゃない。先ずは自力で頑張る。それでも支援をすると言ったら考える。

熊本地震、政府のやり方あまりに醜くないか。火事場泥棒的。官房長官この機に憲法の緊急事態条項の必要を説き、安倍首相は米軍に航空機による輸送支援を要請。何とオスプレイを考えている。普天間基地のオスプレイ利用を検討。地方自治体や自衛隊など本当にオスプレイを利用しなければならないのか。

Tad

安倍首相の「店頭に70万食を届ける」発言だけど、5年前の震災を経験した身から言わせてもらうと、まず開いている店を探すのが大変なんですよ。停電や通信基地局のダウンで情報が遮断されてるし、ガソリンも無いし、道路はぐちゃぐちゃ。

かおなし

地震が起きて困っている人のために、電話を無料にしたり支援物資を送ったり寄付したりする人の優しさや善意が、地震が起きていない普通の時の困っている人にも向けることができたら、世界は劇的に変わる。

kinokuniyanet

政府「見栄えが悪いから外で寝させるな
知事「揺れが止まらないから危ないだろタコ

<熊本地震>知事「現場分かってない」…「屋内避難」に反発(毎日新聞) – Yahoo!ニュース

鈴木 耕

川内原発再稼働については、九州電力も地元自治体も「万一過酷事故が起きた際は、九州新幹線や九州自動車道などでの避難を」などと言っていたはずだが、この地震で新幹線も高速道路もズタズタ。つまり避難計画自体が根底から破綻したわけだ。ならば、再稼働そのものも白紙に戻すのが当然だろう

16日、今回の熊本地震について、気象庁の青木元地震津波監視課長は、熊本から大分へと拡大していく地震現象は、観測史上、例がない事象である、と述べた。

実際、奇怪な地震である。ネット上には、これは人工地震ではないか、といった分析も少なくない。人工地震というと、日本ではすぐにトンデモ論・陰謀論・都市伝説という刷り込み(洗脳)が始まる。しかし、3·11についてはロシアから人工地震であるという説が発表されている。

人工地震については、巨大地震が起きるたびに、指摘され続けるのは意義のあることだ。わたしたち日本国民にとっては、人工地震など、発想すること自体がもっとも苦手な領域である。しかし人工地震は、世界では、よく知られた科学兵器のひとつである。数が少なくても指摘する人が続けば、仕掛ける側もやりにくくなるだろう。

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