9月5日の午前零時に、安倍晋三は、福島第1原発事件によって避難していた福島県双葉郡楢葉町の避難指示解除準備区域を解除した。

対象人口は7368人(2694世帯)である。

しかし、準備宿泊の登録者数は、8月31日現在で780人(351世帯)にすぎない。約1割だ。

肝心の医者が放射能汚染の危険と実態をよく知っていて戻らない。それでいくら電気、水道などを復旧しても、住民も戻らないのだ。

住んではならない環境への帰還。生活補償金を打ち切るためと、人体実験のためだ。

他人事でないのは、原発事故で休止していた楢葉町のサケ漁が、今秋に5年ぶり再開されることだ。加工して出荷するということだから、全国で被ばくが増えることになる。

ところで、福島の「立ち入り禁止区域」では、何が起きているのか。

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『週刊実話』(2015年9月10日号)が「フクシマ第一原発「立ち入り禁止区域」で異常発生 首都圏襲来! 殺人“放射能蜂”の恐怖」を載せている。

「世界中を震撼させたおぞましい原発事故から4年と半年。復興を目指す福島県内の帰宅困難地域、居住制限地域、避難指示解除準備地域(立ち入り禁止区域)やその周辺で野生生物が大繁殖し、住民らの帰還意欲を失わせている。

事故後、かつての田畑や田んぼは草原に変わり、本来、夜行性で臆病なはずのイノシシやサルが白昼堂々わが物顔で歩き、人が住まなくなった家々はネズミの巣窟となった。福島県は国際原子力機関(IAEA)と実態調査に乗り出しているが、対策は“変化”に追いつけない。

野生の動物にとって立ち入り禁止区域は、人のいない“安全な繁殖地域”だ。ブタにイノシシを交配して食肉用として作出した『イノブタ』、『家ネズミ類』、そして『ハチ類』が家屋に住みつき大繁殖中なのだ。

(中略)

むろん県などもイノシシやイノブタを駆除しているのだが、残念ながら食用にすることはできない。肉からは最高で6万1000ベクレル/キログラム(基準値の610倍)もの放射性セシウムが検出されるからだ。

家ネズミ類も実に厄介な存在。一時帰宅した人は、家中フンだらけの光景に思わずのけ反ったという。クマネズミに床や柱、壁、畳、配線ケーブルなど手当り次第にかじられており「これでは家を建て直すしかない。いや、もう帰る場所じゃない」と悲嘆に暮れる。

(中略)

そこに新たな“脅威”が出現した。夏から秋にかけて増え、攻撃性も高まるスズメバチだ。南相馬市では「蜂刺症(はちししょう)」が増加しているという報告がある。

「蜂刺症で問題になるのはアシナガバチ、スズメバチ、ミツバチ、マルハナバチ類の約20種です。これらのハチは餌を採るためではなく、外敵を攻撃するのに毒針を使用し被害は7~10月に多いが、冬にも発生しています。

特に気を付けなければならないのはスズメバチ。外敵に対する巣の防衛本能が非常に発達していますから、些細な刺激に対しても敏感に反応して人を襲うのです」(外科医)

蜂刺症で脅威なのは、0.3~3%の割合で起こるアナフィラキシー反応だ。

「これは超急性の全身性アレルギー反応で、多く見られる症状は全身に起きるジンマシンやムズ痒さですが、恐ろしいのは2度刺された場合、死に至ってしまうケースがあることです。1回目に刺されたときに体に抗体ができてしまい、2回目にその抗体がスパークしてショック症状を起こしてしまうことがある。重症になると、上気道閉塞による呼吸器症状や血圧低下などの心血管症状を引き起こすのです」(同)

立ち入り禁止区域外のある病院では、通常年間約30例前後の症例だったが、14年には受診数が約60件と2倍に増え、今年も7月末時点ですでに30件に達した。このままだと昨年と同等以上の受診数になるという。

この病院の蜂刺症受診者の4人に1人が、福島原発から20キロメートル圏内の避難区域でスズメバチに刺されていました。被害者は主に除染作業員や一時帰宅者です。除染作業員は山間部の他、市街地においても活動していますが、本来、山間部にいるスズメバチに市街地で刺されていることが大きな特徴です。つまり事故後荒れ地や空き家になった場所が、蜂の巣だらけになっているということですね」(地元在住ジャーナリスト)

(中略)

最大種のオオスズメバチの場合、1日の総飛行距離は平均して100キロメートルを超えるという。立ち入り禁止区域から東京まではざっと200キロメートル。通常は巣から離れないとはいえ、首都圏までの飛行は数字上可能だ。

(中略)

アナフィラキシー反応は、発症から死亡までの時間がなんと10~15分以内と非常に短い。そのため迅速な対応が求められるのだが、人や医療機関が少ない立ち入り禁止区域の場合、時間内に病院に到着することは難しい。たとえ近くの診療所に運ばれたとしても、対応設備が乏しいため重症例への対応は困難を極める。(後略)」

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こういったところへの帰還は、人体実験以外の意味はない。とりわけ原発推進のIAEA(国際原子力機関)などが絡んだ調査は、人体実験以外のものではない。

「マンハッタン計画」中心人物にして、プルトニウム人体実験を指示したとされるロバート・オッペンハイマーは、そして食物を放射能汚染させて50万人殺戮計画をねったエンリコ・フェルミは、世界の原子力ロビーのなかに何百、何千人とまだ生きているのだ。

住民としては、郷里を奪われ、家屋を奪われた。人間関係を奪われ、健康を奪われ、人生そのものまで奪われて、人体実験のデータまで与えることはないわけである。せめて余生を、避難先の他府県で生きて欲しいものだ。

日本が現在直面しているのは、死ねといわれる棄民である。東日本の原発棄民もそうであるが、戦争法案(安保法制)による自衛隊員の海外派兵も棄民である。

戦争は、米国の肩替わりの海外派兵で起こされる。このときは、侵略された外国の反撃で原発が狙われる。このことは前回のメルマガで書いた。
ターゲットとしての原発

また、戦争の究極は日中戦争になるだろう。この場合も日本の原発はミサイルの標的になる。

戦争と原発。このふたつは密接に絡んでいる。戦争を論じて原発に触れないわけにはいかない。逆もまた真である。

繰り返すが、戦争の究極は、米国戦争屋の願う中国との戦争になるだろう。

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アダム・P・リッフ(インディアナ大学助教(国際関係論))と、アンドリュー・S・エリクソン(米海軍大学准教授(戦略研究))は、共同執筆の「日中、軍事衝突のリアリティー ― このままではスカレーションを制御できない」のなかで、次のように書いている。

「偶発的な衝突が日中間の軍事危機にエスカレートしていけば、壊滅的な事態となる。地政学リスクの分析を手がけるユーラシアグループのイアン・ブレマーは、東シナ海の軍事衝突を2014年における最大の地政学リスクとしてリストアップした。

中国軍と自衛隊の高官たちでさえ、危機エスカレーション・シナリオへの懸念を表明している。

過剰反応かどうかはともかく、日中が事態を深く憂慮しているのは事実だろう。双方にとって、有事の緊急コミュニケーションチャンネルを確立し、政治的風向きに関係なく、それを維持していくことが有益であるのは間違いない。

(中略)

日中間の軍事衝突のコストは非常に大きく、双方とも戦争は望んでいない。一度の遭遇が軍事衝突と化していく危険はそれほど大きくないが、飛行機や船が頻繁に遭遇している以上、双方が迅速かつ効果的に対処しない限り、いずれ軍事危機にエスカレートする偶発事故が起きる危険は全般的に高くなる。

これまでのところ、7年間に及ぶ交渉にも関わらず、日中間には安定した二国間危機管理メカニズムは存在しない。

東シナ海の海洋と空で日中が鍔迫り合いを繰り広げている以上、戦略に期待を託すことはできない。誰も望んでいない戦争を避けるには、問題が起きても安全を維持し、事故が危機へとエスカレートしていくのを避けるためのメカニズムを確立する必要がある」(『Foreign Affairs Report』2015 NO.5)

この論文の致命的な瑕疵は、米日の現実に対して、見て見ぬふりをしていることだ。日中の関係悪化には米国が大きく関与している。

その一端を、9月6日の犬HK日曜討論で、山本太郎が次のように剔抉した。

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