大阪府寝屋川市の中学1年生の死体遺棄容疑で逮捕された男は、福島県川俣町で、7月下旬から除染作業をしていた。

事件直前の8月11日ごろに、盆休みで大阪に帰省し、また事件後に1度福島に戻っている。

福島が病んでいる。除染作業現場はどうなっているのか。そこは、この種の男も出入りする空間になっているようだ。

奇しくも男が働いていた除染作業現場の一端が描かれた記事が、『阿修羅』の原発ランキングで1位になっている。(同一現場という意味ではない。また1位になったのは、大阪のこの事件とは無関係なのだと思われる)

ランキングの1位になったのは、「除染作業員は「ワケあり」だらけ 3日で逮捕された新入りも 原発除染アルバイト体験記」というタイトルの記事である。『日刊ゲンダイ』(2014年2月5日)の記事の転載だ。

「「草刈りだけで1日1万7000円、月40万円は堅い」「個室のビジネスホテルで3食付き」――。

そんな甘い誘いに乗り、原発除染作業員として福島県に乗り込んだ、元サラリーマンの中村義男さん(仮名、61歳)。実際は、「1日9000円」「2階建て民家の6畳一間2人部屋」「食事は自分持ち」で地獄の3か月を過ごしたわけだが、同じ地獄の住人である作業員仲間はワケあり人生の個性的な面々だった。

40歳と言いながら、顔のシワから50歳を越えているのは確実と思われたのが通称“山ちゃん”。初対面で中村さんが挨拶して名前を言ってもニコリともしない。卓上プレートで焼き肉をつつくばかりでダンマリ。口を開いたと思ったら部屋にある3つのロッカーを指して「2つは俺が使う」「布団は入り口側に敷け」。

中村さんは思わず“おまえは牢名主か、バカヤロー”と怒鳴りたくなったそうだが、肌着から毘沙門の絵柄が透けて見え、反射的に「ハイ」と返事をしたという。

「なぜ、除染の仕事に就いたんですか」と恐る恐る聞くと、「アホ、あんたと同じだ。カネに決まっとろうが」と返ってきたそうな。

(中略)

当初は、ヤクザ者が除染現場を闊歩(かっぽ)していると思っていたが、現場ではダンプから草刈り機までさまざまな資格が必要。意外にも、怖いだけのヤクザ者は、ただアゴで使われる存在だった。作業員に地元出身は少なく、むしろ九州・沖縄など遠くから集められていることに、中村さんは、あらためて除染作業のいかがわしさを感じている」

ブログランキング・にほんブログ村へ

こんな政府、こんな政治だから、世界が驚くようなことがたくさん起きている。全国に出回っている福島の農水産物は、ぜひとも生産・出荷ともやめてもらいたい。自分たちが体に入れないものを、それも表示を偽って他府県の人間に、そして外国の人に食べさせていい筈がない。

昨日のメルマガでも紹介したが、全国の回転寿司の米は、ほとんど福島の米ということだ。

恨みも普遍性を得るためには、人間化されねばならない。そうでなければ恨みは、個人的な鬼へ昇華され、国民の支持を得られない。

(以下、長いのでメルマガの一部だけ公開します。

有料メルマガのお申し込みはこちらからです。
週3回(月・水・金)の定期配信です。それに、ほぼ週1回の臨時増刊号を加えています。(実質、ほぼ週4回になります)
初回お申し込みの、当月は無料です)


(無料メルマガのお申し込みはこちらからです。ほぼ日曜日ごとの、週1回の配信です)

広瀬隆は『東京が壊滅する日 ― フクシマと日本の運命』で書いている。

「実は、フクシマ原発事故が起こってほぼ2週間後の2011年3月30日、ヨーロッパ議会によって設置された調査グループ「ヨーロッパ放射線リスク委員会」(ECRR ―― European Committee on Radiation Risk)が、公式発表から得たデータを使用して、フクシマ原発事故によって東日本地域で今後発症すると予想される癌患者の増加数を発表していたのである。その予測では、

福島第一原発から100キロ圏内では、今後50年間で19万1986人が癌を発症し、そのうち半数以上の10万3329人が今後10年間で癌を発症する。

それより遠い100~200キロ圏内では、今後50年間で22万4,623人が癌を発症し、そのうち半数以上の12万894人が今後10年間で癌を発症する

(中略)

したがって、福島第一原発からおよそ300キロ圏内の人間の居住地域(福島県・宮城県・山形県・群馬県・栃木県・茨城県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)の全域で、そして岩手県・青森県・秋田県・静岡県・山梨県・長野県・新潟県の一部で、悲惨な放射能大災害が、個人差をあっても、人間の体内で進行していることは間違いない。

それを実証するように、いま福島県内では、18歳以下の甲状腺癌の発生率が、のちに詳しく述べるように、すでに平常値の70倍を超える膨大な数に達しているのだ」

国連のIAEA(国際原子力機関)、それにICRP(国際放射線防護委員会)、国連のWHO(世界保健機関)などは、基本的に原発の推進機関であり、分析や判断は信用ならない。その点、ECRRの分析や判断は良心的なものだ。

今後50年間での癌発症の予測は、

1 福島第一原発から100キロ圏内で19万1986人

2 福島第一原発から100~200キロ圏内で22万4623人

ここで紹介している数字は、福島第1原発事件直後に出されたこともあって、きわめて少なめの数字である。その後、様々な外国の学者が予測を出しているが、ほとんどがECRRの数字を大幅に超えている。

具体的な、被曝疾患の問題のほかにも深刻な問題が起きている。それは福島差別である。とくに女性に深刻な差別が襲いかかっている。ひとつは就職差別であり、もうひとつは結婚差別である。

ブログランキング・にほんブログ村へ

結婚して子供を作っても流産や死産の問題がある。さらに知的障害や奇形など被曝障害をもって生まれた子供の問題がある。水頭症、成長した後の甲状腺癌、成人してからの白血病、子や孫に残る遺伝的影響についての不安につきまとわれている。

福島では、年間20ミリシーベルト未満は避難指示解除準備区域になる。しかし、小出裕章によると、成人が年間1ミリシーベルトの被曝を受けると、2500人に1人が癌になる。

成人が年間20ミリシーベルトの被曝を受けると 125人に1人が癌になる。放射線への感度が成人の5倍ある子供が年間20ミリシーベルトの被曝を受けると、25人に1人が癌になる。したがって、チェルノブイリ区分では、強制避難ゾーンで、立ち入り禁止区域にしている。

まさしくこの国の官僚と政府は、福島県民の人体実験という名の、ジェノサイドを実践しているのである。

福島は国際原子力ロビーに包囲されている。そこでは「福島は大丈夫」という安全物語がでっち上げられている。これは棄民なのだが、より正確に剔抉すれば、世界の原子力産業の飽くなき利潤獲得のために犠牲にされたのである。

(たとえ何十万人死のうとも)
(たとえ何十万人死のうとも)

ガンダーセンによると、福島第一原発の廃炉に100年の期間と、50兆円のコストがかかる。しかし、期間もコストも遙かにそれをオーバーするにちがいない。なぜなら、これから延々と世界のグローバル大企業に食い物にされていくからだ。それを制御する政治力が日本の政治家にはないのである。現在の姿を見ると、むしろ日本の政治家の一部は、一緒にシロアリとなって原発利権に群がるだろう。

ブログランキング・にほんブログ村へ

有料メルマガ『兵頭正俊の優しさ出前』を配信しております。

2011年10月1日より「兵頭正俊の優しさ出前」(月額:864円(税込)/配信サイト:まぐまぐ)を配信開始しました。

月・水・金・それに、ほぼ週に1回の号外を発行しております。

「記者クラブ」メディアの情報操作と国民洗脳を対象化し、あなたを現在とは違うステージに招待します。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

価格以上の価値があると自信があります。ぜひ購読のご検討をお願い申し上げる次第です。

なお、別に無料メルマガ『兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相』PC用 携帯用 を2011年8月29日より、「まぐまぐ」から配信しております。

無料で、ほぼ週刊です。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

ご登録をよろしくお願いします。

なお、メルマガはテキストファイルであり、このブログ掲載の画像などはありません。

また、このブログ掲載の文章は、ブログ用に編集してあります。

ブログランキング・にほんブログ村へ