3月23日、国会でしっぽ籠池の証人喚問が行われた。午前と午後。それにしっぽ籠池がその後に出た日本外国特派員協会主催の記者会見を併せると、一日、6時間余の緊張したやりとりである。

普通の人なら耐えきれない。一般的に実のある会議は1時間といわれる。あとは疲れて早く終わろうという空気が強くなる。だらだらとやっても、成果は生まれない。

しっぽ籠池の場合、安部夫婦を守るために、与党の政治家が入れ替わり寄ってたかって攻めてくる。これで倒れなかったのだから、心身ともに強い人なのだろう。

昨日の証人喚問では、司法も政治も、日本は中世にあるという印象が強かった。

恐れ多くも貴種の安部夫婦は、何をしようとも罪に問われないのである。差別は厳然とあり、1%は罪に問われない。いつの間にか、日本は北朝鮮と同じ身内びいき・縁故主義(ネポティズム)の社会になっていた。次の総理も、恐れ多くも、みぞうゆー太郎がなるのだろう。

証人喚問でのしっぽ籠池の発言も、総理の妻ともなると、優雅にフェイスブックに官僚の書いた文章を載せて否定する。

しっぽ籠池のように逆らう99%は、いきなり証人喚問で、抹殺を謀る。それを国会がやる。

後始末は御用メディアにやらせる。

3月23日の証人喚問から、御用メディアを使った安倍奴隷政権の猛烈な巻き返しが始まっている。

犬HKや産経など、ふたりのメールは最初から部分的に編集して報道している。だから安倍昭恵の次のメールはけっして報道しない。

2月25日

籠池諄子「きのうの国会で総理の発言を聞き、ショックを受け、初めて大泣きしましたが、切り替えました。幼稚園に国会議員が来て、自民党を守るため、昭恵さんの写真を外してほしいと言われました」

安倍昭恵「わたしが関わったということは、裏で何かがあるのではと疑われないように、細心の注意を払わなくてはならないということだったのでしょう。ご夫妻が今、大変なことは想像がつきますが、主人にとっても大変なことに巻き込まれたということも、ご理解いただきたいと思います。

これが、しっぽ籠池が証人喚問で「口止めともとれるメール」といったものであるが、この間接的な沈黙の要請で、すでにトカゲのしっぽ切りは始まっていたのである。

こんな国では、常に全体を見渡し、原則をはっきりさせておかねばならない。

明確なことがある。しっぽ籠池には学校認可の権限も土地取得の権限もない。それを決めたのは、政治家や官僚である。

8億円値引きの精査のためには、それを決めたトカゲの頭(政治家)と胴体(官僚)を証人喚問しなければならない。

いくらしっぽ籠池を叩いても、決めた上部の経緯については、かれは知らないのだ。こんな当たり前のことがどうしてわからないのだろう。

さらに異様だったのは、自公や維新議員の、劣化である。それはまるで犯罪者を問い詰めるような、居丈高な姿勢になって現れた。

まるで議員は特権階級の人間であって、目の前のしっぽ籠池は犯罪者であり、証人喚問とはお白州であると言わんばかりの態度だった。

それは下村博文幹事長代行の「安倍昭恵の100万円寄付に関し、官邸がうそつくはずがない」のだから、昭恵の証人喚問は必要ないといった発言にも現れていた。

安倍夫婦には嘘が多すぎる。しっぽ籠池は正直に事実を喋っているようだ。それはなぜいえるかというと、同種の疑惑があまりにも安倍夫婦には多すぎるからだ。

森友学園に始まって、加計学園、国際医療福祉大学、もったいない学会、吉備国際大学…と安部夫婦の名前が出てくる。しかも安倍昭恵が名誉職につくなど、構造が酷似している。

政治家の劣化が驕りを生み、居丈高な言動が墓穴を掘る。その最たるものは、維新の下地幹郎(しもじ みきお)の質問であった。

もはやそこには証人喚問の意義など毫もなかった。

保身のためにしっぽ籠池を切り捨て、それに気付いたしっぽ籠池から、二階に上げてはしごを外した政治家として挙げられた松井一郎(大阪府知事、日本維新の会代表、大阪維新の会代表)を守るために、「偽証罪」を連呼してしっぽ籠池を恫喝した。

あろうことか「松井知事はあなたが小学校を作れるように梯子をかけた」と口利きを自ら認めて自爆してしまった。もうこの国は終わってしまっているのだ。

昨日の証人喚問は、あまりにも採り上げる材料が多すぎて、問題の全部については言及できない。今日採り上げられなかったことについては、別の機会に譲ることにして、今日はまず衝撃のファックス問題についてまず述べよう。

安倍晋三は、身の潔白を印象づけるために「わたしや妻が関係していたということになれば、間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」と大見得を切っていた。これが命取りになるかもしれない。その口利き関与の決定的証拠が飛び出した。

しっぽ籠池は、安倍昭恵に口利きを頼もうとして電話した。昭恵は出なかったので、留守電を入れた。その内容は10年間の定期借地を50年に延ばしてもらえないかということである。

それを受けて夫人付きの谷査恵子(たに さえこ)が財務省に問い合わせた。その結果をしっぽ籠池にFAXで知らせた。その内容は以下の通りである。

時間がかかってしまい申し訳ございませんが、財務省本省に問い合わせ、国有財産審理室長から回答を得ました。

大変恐縮ながら、国側の事情もあり、現状ではご希望に沿うことはできないようでございますが、引き続き、当方としても見守ってまいりたいと思いますので、何かございましたらご教示ください。

なお、本件は昭恵夫人にもすでにご報告させていただいております。

(中略)

4)工事費の立て替え払いの予算化について

一般には工事終了時に精算払いが基本であるが、学校法人森友学園と国土交通省航空局との調整にあたり、「予算措置がつき次第、返金する」旨の了解であったと承知している。平成27年度の予算での措置ができなかったため、平成28年度での予算措置を行う方向で調整中

これをゼロ回答と読むのは、よほど単純な人か、そう読みたい人たちである。「当方としても見守ってまいりたい」とあり、「昭恵夫人に報告済み」ともあることから、少し時間がかかるだろうが、脈がある、と解釈するのが正しい読み方である。

しかも、FAXの文末には工事費の立て替え払いについて、「平成27年度の予算での措置ができなかったため、平成28年度の予算措置を行う方向で調整中」と明確に書かれてある。やってくれているのだ、いずれ神風が吹く、と読むのが自然である。

決定的なのは、成果がすぐに出てきたことだ。ゼロ回答ではなかったのである。

しっぽ籠池にいわせると、「昭恵婦人からのFAXが来てから神風が吹」き始め、8億円もの値引きが行われた。

かりにしっぽ籠池と昭恵との言い分について、相互に不信が残るとしよう。だから昭恵の証人喚問が必要なのだ。

しっぽ籠池のみ偽証罪のある証人喚問に呼びつけながら、他方、昭恵はフェイスブックを官僚に書かせて免罪し、しっぽ籠池は嘘吐きだ、というのでは、もはや日本の政治は中世ではないか。

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