加計孝太郎が唐突に記者会見をやった。それは記者会見をやったというアリバイ作りのための記者会見で、いかにも政商加計孝太郎らしい卑劣なタイミングを狙ったものだった。

その内容は、大阪大地震の混乱時を狙ったものだった。また、ワールドカップ日本戦の当日で、加計孝太郎の記者会見はワールドカップにかき消される計算があった。さらに参加を地元記者に限定するというさもしさ。

会見については、開始の約2時間前の午前9時に、岡山市内の記者クラブにファクスで通告した。地震取材の在阪マスコミも駆けつけたが、なぜか閉め出してしまった。

おそらくこういったやり口は、官邸との入念な打ち合わせがあってのことだろう。想定問答の練習もあったものと思われる。

加計孝太郎が喋ったのは次のようなことだった。

1 愛媛県文書に記載された2015年2月25日の安倍晋三との面会について、「記憶にも記録にもない」と否定した。これまでの佐川宣寿(のぶひさ)や柳瀬唯夫らとまったく同じ受け答えに終始した。

2 加計の獣医学部新設に関する安倍晋三の関与について否定した。「たまたま総理と仲が良かったということでこうなったかと思う」ととぼけた。

3 安倍晋三との面会は「担当者のうそ」として責任をなすりつけ、自身と担当者の処分を発表した。

内容など何もなかった。ただ、記者会見をやったという既成事実を作るためにのみ開いた記者会見だった。このあたり、安倍晋三のやり口と瓜二つである。

当然、多くの批判がタイムラインを埋め尽くした。

市田忠義

加計会見。3年も前のことなので記憶も記録もない。ただ、会っていないことだけは覚えている。
嘘をついたのは部下。前向きにことが進むように、と考えてのことだと思う。わずかばかりの減給。自分は自主返納。記者からの質問が続いているのに会見打ち切り。
双子か三つ子のようによく似ている。

郷原信郎

加計孝太郎は「会見を行うことにしたのは当日朝」と説明したが、学園の理事会が開かれ、事務局長の処分が議題になることは、前日から予定されていたはず。それまで全くやっていなかった会見を、理事会終了後にやることを”当日朝急に思いついた”と言うのか? 敢えて前日に会見連絡をしなかった疑いが濃厚。

古賀茂明

人の心がないのでしょうか? 大阪の地震で関西のマスコミの手が空かないところを狙って記者会見報道ステーションの記者には、地元記者しか入れませんと言って「排除」人が亡くなってるのに、その不幸につけ込むとは! よほど聞かれたくないことがあるというのがよくわかる。

金子勝

【なぜ加計は捕まらない?】加計孝太郎氏が一方的に地元で記者会見を開いて幕引きを図る。だが、事務長が勝手に首相の名を出したのなら、愛媛県と今治市を騙し、柳瀬元秘書官と3度も会って、認可を勝ち取り補助金を騙しとったなら詐欺罪。篭池夫婦を捕まえてなぜ捕まえない? やっぱり会っていたから?

腐敗した縁故主義政治の特徴が色濃く出た記者会見だった。

それは次のようなものである。

1 国家や遵法の精神がきれいにそぎ落とされている。代わりに安倍晋三とその周りの利権を守ることが最優先されていた。

2 悪事の奥の院に安倍晋三がいて、悪事を無罪に導いている。オトモダチは、うそをついて安倍を守る。

(1)加計孝太郎―(安倍晋三)

(2)籠池夫妻―安倍昭恵―(安倍晋三)

(3)伊藤詩織―山口敬之―中村格(いたる)―(安倍晋三)

(4)齋藤元章―山口敬之―(安倍晋三)

(5)大林組―葛西敬之―(安倍晋三)

今回の記者会見は、(1)が露出したものであるが、もちろん安倍晋三は隠れている。籠池夫妻、伊藤詩織は縁故主義の犠牲者であり、トカゲの尻尾切りに遭った者たちである。

3 安倍の縁故主義は、基本的に無能者の集まりで、国民から支持された人格者はグループにひとりもいない。今回の記者会見は、それを象徴するものだった。

4 安倍晋三の政策はことごとく失敗しているのだが、野党とメディアが弱く、やりたい放題の独裁を止めることができない。むしろ、独裁をやらせている。その失敗した政策のひとつが加計の獣医学部新設である。

以上の4点が、今回の記者会見が表出した縁故主義の特徴であった。