このページは、2017年6月29日に更新しました。

『兵頭に訊こう』は、現在の国内外の重要問題について、最新の情報と考え方(批評)を、見やすく、わかりやすいことに注力して発信しています。

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漱石漱石

もし人格のないものが無闇に個性を発展させようとすると、他を妨害する。
権力を用いようとすると、濫用に流れる。
金力を使おうとすれば、社会の腐敗をもたらす。
随分危険な現象を呈するに至るのです。

このページの要旨

安倍は、「獣医学部新設は、岩盤に風穴をあけ、まずは1校に限定して認めた。しかし、中途半端な妥協が国民的な疑念を招く一因となった。それで今後は速やかに、今治市に限定することなく全国展開を目指す」と語った。

安倍は、オトモダチへの利益誘導批判を、他に獣医学部を新設することでかわそうというのだ。
ここにも国家・国政の私物化が露骨に顕れている。
日本では人も動物も減少している。
すでに獣医師は足りているのだ。
これだと仕事のない獣医が出てくる。
その将来の需給バランスは何も考えないのだ。
ただ単に加計学園は、獣医学部新設が許可されたのではない。
地元からの広大な土地と建設費の提供(半額)、国からの私学助成費など税金が提供される。
だから専門性と透明性に満ちた十分な審議が必要なのだ。

日本の政治で、売国や腐敗が指摘されるときは、必ずといっていいほど竹中平蔵が係わっている。
これが竹中の米国のミッションなのだろう。
安倍政権の場合は竹中だけではない。
この政権の腐敗は凄まじく、李下に冠を正さず、という教えが、この政権ほど必要な政権はない。
加計学園の建設費用は、坪単価150万という、通常の倍近い価格で発注した疑いが出てきた。
こうなると森友学園と同じになる。
安倍晋三が逃げ回るのは、疑獄事件に進展するのを恐れているのかもしれない。

芥川芥川

ええ、先生の『私の個人主義』のなかの言葉ですね。「自己の個性の発展をなしとげようと思うならば、同時に他人の個性も尊重しなければならない」という言葉、思想も好きです。人格のない、そして他人を尊重しない権力者は、国を滅ぼしますね。

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1 安倍は逃げ切るために国策を変える

安倍晋三の子供っぽさ、感情的で思いつきの発言、その結果としての矛盾した政策の露呈、国家・国政の私物化が、またしても話題を呼んでいる。

『朝日新聞デジタル』(2017年6月26日)にこんな記事が載っていた。

安倍首相は24日の神戸市での講演の中で、政府が獣医学部新設を限定的に認めた経緯を「こうした中途半端な妥協が、結果として国民的な疑念を招く一因となった」とし、「地域に関係なく、2校でも3校でもどんどん獣医学部の新設を認めていく」などと語った。

政府はこれまで、首相の友人が理事長を務める加計学園のみに学部新設を認めた手続きを「関係法令に基づき適切に実施」(安倍首相)などと説明してきた。
獣医学部の空白地域に限り新設を認める方針を出したのは、首相が議長を務める国家戦略特区諮問会議だ。
「1校限り」で認める方針も、関係閣僚の合意によって決めたと説明してきた。

今回の首相の発言は、こうした政府の判断を、自ら「中途半端な妥協」と批判したともとられかねない。

菅義偉官房長官は26日、1校限りで学部新設を認めたのは日本獣医師会の要請を受けたものだと強調し、「獣医師会などの抵抗がみられるなかで、1校に限るという判断は妥当だった」などと語った。

野党は一斉に批判の声を上げた。
共産党の小池晃氏は会見で「加計のために(岩盤規制に)穴を開けたと認めたようなもの」と指摘。
自分の疑いを晴らすために国の政策を根本的に変えるみたいな、すさまじい話だ」と非難した。「首相、判断を自ら批判? 「中途半端な妥協」発言が波紋」

整理すると、安倍は神戸でこう語ったのである。

(1)獣医学部新設は、岩盤に風穴をあけ、まずは1校に限定して認めた。
しかし、中途半端な妥協が国民的な疑念を招く一因となった。

(2)今後は速やかに、今治市に限定することなく全国展開を目指す。
地域に関係なく、意欲あるところにはどんどん獣医学部の新設を認めていく。

2 新たな規制による京産大排除

思わず嗤ってしまうが、安倍は、加計学園事件の追及がかほどさように恐いのである。
オトモダチへの利益誘導批判を、他に獣医学部を新設することでかわそうというのだ。
ここにも国家・国政の私物化が露骨に顕れている。

第一、これまで安倍晋三は、自分の勝手で獣医学部新設などできないと語ってきたのだ。
それが安倍晋三の一存でどんどん増やせることがわかった。

どんどん獣医学部を新設したとしよう。
日本では人も動物も減少している。
すでに獣医師は足りているのだ。
これだと仕事のない獣医が出てくる。
その将来の需給バランスは何も考えないのだ。

岩盤規制の緩和や撤廃を、安倍や竹中がいくら説いても空しい。
なぜなら、安倍や竹中の規制緩和や撤廃は、自分やオトモダチのためのものであるからだ。
岩盤に穴を開けた先に、朋友や関係会社が待ち受けており、莫大な利益がもたらされる。

新自由主義やグローバリズムは売国奴の看板であることを、これまで何度も書いてきた。
ここでも岩盤規制の緩和や撤廃が、新たな既得権益の獲得にすぎないのだ。

加計学園事件は、まず加計ありき、の結論があって、それに向けてふたつの重要で新たな規制が加えられた。

(1)「広域的に獣医学部が存在しない地域に限る」

(2)「平成30年4月に開学できるものに限る」

これで京都産業大学が排除された。

岩盤規制の上にさらに新たな規制を乗せることによって、オトモダチの加計孝太郎に利益誘導を謀ったのである。

前川喜平が、「国家戦略特区という制度は、特定の場所の特定の主体に特別なチャンスを与える仕組みになっている。
その主体にだけ恩恵を与えるという制度だ。
それだけに、決定のプロセスにおいては透明性や公平性の要請が高い。
それらを十分確保しながら、きちんとした検討を進めることが必要だ」と語っているが、まさにここに加計学園問題の眼目がある。(前川前文科次官会見詳報

ただ単に加計学園は、獣医学部新設が許可されたのではない。
地元からの広大な土地の無償提供、地元からの大学建設費の提供(半額)、国からの私学助成費など税金が提供される。
だから専門性と透明性に満ちた十分な審議が必要なのだ。

3 国家戦略特区諮問会議と竹中平蔵

逃げ切るために国策を変える、この無茶苦茶な安倍の発言は、ネットでも問題になっている。

たとえばこんなツイートが目についた。

統一教会の研究

国家戦略特区は国家略奪詐欺だ。

審査員:竹中平蔵
申請者:竹中平蔵
受益者:竹中平蔵

これのどこが経済学者なのだ? 前川喜平前文科事務次官の会見を報道せず、竹中平蔵のデタラメ会見を報道するNHKは解体して、民主党政権時代に計画された聖域無き電波オークションを実施すべきだ。

日本の政治で、売国や腐敗が指摘されるときは、必ずといっていいほど竹中平蔵が係わっている。
これが竹中の米国ミッションなのだろう。

現在の日本では、その政権がどんな政権かは、竹中を使うかどうかでよくわかる。

安倍政権の場合は竹中だけではない。
安倍政権の腐敗は凄まじく、李下に冠を正さず、という教えが、この政権ほど必要な政権はない。

今治市は、加計学園の校舎建設費の補助金として、64億円を支払う。
その校舎建設を受け持つのが地元今治の建設会社ではなくて、アイサワ工業である。
入札もなく決まった。
このアイサワ工業は加計学園本部がある岡山の建設会社であり、自民党の衆議院議員・逢沢一郎の一族経営の会社だ。

国家戦略特区が、独裁とオトモダチ利益分配装置であることがおわかりだと思う。

ところが、ここにきて坪単価150万という、通常の倍近い価格で発注した疑いが出てきた。
こうなると森友学園事件と同じになる。
安倍晋三が逃げ回るのは、疑獄事件に進展するのを恐れているのかもしれない。

国家戦略特別区域諮問会議には、どんな人物が入っているのかを見てみよう。

議長 安倍晋三 内閣総理大臣

議員 麻生太郎 財務大臣 兼 副総理
同 山本幸三 内閣府特命担当大臣(地方創生、規制改革)

同 菅義偉 内閣官房長官

同 石原伸晃 内閣府特命担当大臣(経済財政政策) 兼 経済再生担当大臣

有識者議員(いわゆる民間議員 注 : 兵頭) 秋池玲子 ボストンコンサルティンググループ シニア・パートナー&マネージング・ディレクター

同 坂根正弘 株式会社小松製作所相談役

同 坂村健 東洋大学情報連携学部 INIAD学部長

同 竹中平蔵 東洋大学教授 慶應義塾大学名誉教授

同 八田達夫 アジア成長研究所所長 大阪大学名誉教授
国家戦略特別区域諮問会議 議員名簿

このなかで目につくのが、民間議員(有識者議員)に東洋大学からふたり入っていることだ。
安倍晋三のオトモダチ竹中平蔵の、さらにそのオトモダチ坂村健とつながっているのであろう。

もともと安倍政権の国家戦略特区は竹中平蔵の提案でできたといわれており、国家戦略特区のなかで、竹中の存在の重いことがわかる。

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