このページは、2017年6月10日に更新しました。

『兵頭に訊こう』は、現在の国内外の重要問題について、最新の情報と考え方(批評)を、見やすく、わかりやすいことに注力して発信しています。

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漱石漱石

政治主導の口実で、内閣人事局を支配する。そして官僚を総理のスポンサーの金儲けに奉仕させる。私利私欲に官僚を使う。これはこれまでなかった邪道の政治です。根底にあるのはお金ですね。お金は人を変えます。

このページの要約

腐敗を深めていく与党と官僚。
そのなかで良心的な官僚が悩み、苦しんでいる。
日本は、トップが違法をやっても、与党と官僚に真実を語らせないことが可能な、三流の独裁国家に堕落してしまった。
前川喜平への支持が、官僚ばかりか国民全体に広がっている。
前川喜平の証人喚問については、賛成が86%にのぼった。
安倍内閣への支持は22%にとどまり、不支持は78%に達した。

安倍晋三は、内閣人事局を、身内びいき・縁故主義(ネポティズム)に利用している。
文科省内には官邸や内閣府に対する不満が溜まっている。
自民党が前川喜平の証人喚問を拒むのは、真実が前川の方にあり、安倍の嘘では対抗できないからだ。
もし、このまま共謀罪を通し、国会が閉幕するなら、これほど絶望的なことはない。

森友学園(安倍政権)―加計学園(安倍政権・国家戦略特区)―国際医療福祉大学(安倍政権・国家戦略特区)で出てきた問題のどのひとつとも、菅義偉が内容的に踏み込んで渡り合えるものはないのである。
官邸への官僚の不満と批判は、積み重なった不公正人事に対する不満や批判が鬱積しており、それが我慢しきれずに露出してきたものである。

芥川芥川

安倍政権ほど腐敗した政権はなかったですね。内閣にオトモダチを採り入れるばかりか、政治もオトモダチのための政治です。国民に奉仕すべき官僚を、自分とオトモダチに奉仕させているわけで、これは腐敗の極致ですよ。

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1 安倍政権に不満をもっている人は大勢いる

腐敗を深めていく与党と官僚。
そのなかで良心的な官僚が悩み、苦しんでいる。
日本は、トップが違法をやっても、与党と官僚に真実を語らせないことが可能な、三流の独裁国家に堕落してしまった。

しかし、前川喜平への支持が、官僚ばかりか国民全体に広がっている。

『週刊文春』(6月15日号)にこんな記事が載っていた。

官邸の目が光る中で、文章があったとはなかなか言えません。
しかし、あったことをなかったことにしろと強いられ、締め付けに耐えられなくなった職員が情報を流したのでしょう。

私(前川喜平 注 : 兵頭)のもとにも今、文科省の先輩や同期から『頑張ってくれ』、現役の後輩たちから『応援しています』というメールが届いている。
それほど、省内には官邸や内閣府に対する不満が溜まっているのだと思います

(中略)

小誌は今回、メルマガ読者を対象に緊急アンケートを実施。
1,500通を超える回答を得た。

最初の設問は、その前川氏の証人喚問に賛成か反対か。
結果は賛成が86%にのぼった。

「森友問題の時に民間人の籠池(泰典)氏を証人喚問したという前例を踏まえれば、元次官の前川氏はただの民間人以上に公的立場の人物なので、籠池氏以上に証人喚問に値する」(男・55)

「行政が歪められたと言っているならば、どうしてそのように感じたかを国会で問うのは当然。
行政のチェック機能を国会はもっているのだから」(男・41)

ただ、自民党は前川氏の証人喚問を拒否する方針を示している。

「竹下亘国対委員長は喚問拒否について『必要ないというのが理由』と開き直っていましたが、加計学園と首相の距離の近さ、また証言者を考えれば、事態は森友問題の時より圧倒的に深刻です。
ただ、支持率が下がらないので突っぱねればいいと考えているのでしょう。

最近もベテラン記者から『森友や加計に関する答弁が上から目線すぎる』と突っ込まれ、首相は『分かっているんですけどね。支持率が下がっていませんから』と笑いながら応じていました」(政治部デスク)

安倍首相の「強気」の源泉である高い支持率の現状を調べるべく、今回のアンケートで、安倍内閣への支持についても尋ねてみた。

その支持は22%にとどまり、不支持は78%に達した」(「驕るな! 安倍首相」)

2 失敗した身内びいき・縁故主義(ネポティズム)政治

政治主導をでっち上げて内閣人事局を作った。
しかし、その狙いは総理の身内びいき・縁故主義(ネポティズム)に利用するものだった。
森友学園(安倍政権)、加計学園(安倍政権・国家戦略特区)、国際医療福祉大学(安倍政権・国家戦略特区)の利益誘導に官僚が使われ、日本はあっという間に腐敗した三流の独裁国家に堕落してしまった。

安倍晋三の犯罪を暴く文書、都合が悪い文書は、「官邸の目が光る中で、文章があったとはなかなか言えません。しかし、あったことをなかったことにしろと強いられ、締め付けに耐えられなくなった職員が情報を流す」ことになった。

前川喜平のもとに、「今、文科省の先輩や同期から『頑張ってくれ』、現役の後輩たちから『応援しています』というメールが届いている。それほど、省内には官邸や内閣府に対する不満が溜まっているのだ」という。
当然だ。
というか、ここにしか日本の希望はない。
もし官僚のなかから前川喜平が出ず、すべての官僚が佐川宣寿のようであったなら、この国に未来などない。

文春の緊急アンケートでは、1,500通を超える回答を得て、前川の証人喚問に賛成が86%にものぼっている。

なぜ自民党は前川の証人喚問を拒むのか。
これは明確で単純な理由に拠っている。
真実が前川の方にあり、安倍の嘘では対抗できないからだ。

安倍晋三の幼稚でおごり高ぶった態度は、唯一、東京の大手寿司友メディアの作られた支持率に支えられてきた。
それも、文春の調査では、支持が22%、不支持が78%だった。
この数字は、地方紙の数字とだいたい一致している。
これが実際のところだろう。

もし、このまま共謀罪を通し、国会が閉幕するなら、これほど絶望的なことはない。
論戦では野党が圧倒した。
しかし、何ひとつ総理の犯罪は確定できなかった。
数に任せて自公はやりたい放題である。

野党も、自民党の敷いたレールに乗って闘う手法は、もう古い、通じないことを知らねばならない。
思い起こしてもみよ、旧民主党政権で、少数派であった自民党は、米国・財界・官僚を味方に付け、民主党の一部をも籠絡し、なりふり構わずに攻め立て、結果的に勝ったではないか。

理論闘争では勝っても、自民党の強いた自民党勝利のレールを歩んでは、徒労になる。
野党は、どう負けるか、ではなく、少数派でどう勝つか、を本気で考えるべきだ。

6月9日になって、急遽、文科省が前川喜平によって明らかにされた内部文書を再調査することに決めた。
もちろん、これは高まる国民の不満をかわすためのガス抜きである。

安倍内閣は、すでに「総理のご意向」文書は「確認できなかった」とする閣議決定をしている。
文科相がこの閣議決定に逆らえる筈がない。

それに文科省の官僚は、菅義偉―萩生田光一内閣人事局長(内閣官房副長官)ラインの弾圧システムを信用していない。

調査結果のわかっている陰湿な茶番劇がはじまったのだから、野党もメディアも国民も追及を緩めてはならない。

3 ほんとうのジャーナリズム

6日午前の菅義偉官房長官の記者会見が、ネットで話題になっている。
いつもは「問題ない」を連発し、一方的に政府の立場を広報してきた菅義偉であるが、ひとりの優れた社会部記者の質問で、それまでの「記者クラブ」メディアのなれ合いの空気が一変した。
質問したのは望月衣塑子である。

鋭い質問は、加計学園、前川喜平の出会い系バー、そして官邸お抱えレイパー山口敬之のレイプ事件と、状況的問題すべてに及んだ。

政権と記者とのやりとりはこうあるべきといった、本来のジャーナリズムの形が露出した格好だ。

質問したのは東京新聞の女性記者だったが、不思議と『産経新聞』(6月6日)が「加計学園問題 菅義偉官房長官と記者、前川前事務次官めぐり“バトル”」と題して山口敬之のレイプ事件を除いて(!)伝えている。

6日午前の菅義偉官房長官の記者会見で、学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の大学獣医学部新設計画と前川喜平前文部科学事務次官の辞任などめぐって質問が相次いだ。

前川氏の辞任の経緯に関し、菅氏は5日の衆院決算行政監視委員会で「定年である(今年)3月末まで次官を続けたいと言ってきた」「私はそれについてそんなことはダメだ(と述べた)」と答弁した。
これに対し、前川氏は同日夜、弁護士を通じ「次官を続けたいと申したことはありません」などと反論していた。

記者会見のやりとりの詳報は次の通り。

(中略)

--(東京新聞 望月衣塑子 注 : 兵頭) 前川氏に取材をしているが、昨年の時点から、松野博一文部科学相に、全責任は自分にあると辞任の申し入れをしたということだ。
ただ、その時点で今は辞任の意向は出してほしくない、と言われたので、指示があるまで待っていたということだ。
昨日の杉田和博官房副長官の話というのは、前川さんの証言とかなり食い違っている。
松野氏も含めて確認していただきたい。

「私は自らの承知している事実に基づいて発言しており、それ以上でもそれ以下でもない」

--(同 望月衣塑子 注 : 兵頭) 事実というのはあくまでも副長官の話を聞いての判断ということか

「副長官以外にもあります」

--(同) 昨日の会見で菅長官は、文書の存在自体も含めて文科省が答えられないと判断したという回答だった。
公文書管理法には、意思決定に至る過程を検証できるよう文書を作成しなければならないとある。
民進党が指摘している文書やメールの写しが本物であれば、公開が必要な行政文書になる可能性がある。
もう一度調査して公開する考えは。

「文部科学省で大臣の下で決定しているので、そのことは当然のことだと思う。
文科省においては基本的にメールを含む文書の出所、入手経緯が明らかにされてない文書については、その存否や内容などの確認の調査を行う必要はないという判断をしたということだ」

--(同) 入手経路がはっきりしないものはいずれも調べられないということだと、NHKが報道し、民進党も出したような匿名での告発の内容や告発文書がうやむやなまま闇に葬られてしまうようにもみえる。
共同通信の調査では国民の77%が文書の開示と政府の対応について納得していない。
もう少し開かれた対応をしていただきたいと感じている。

「委員会でも文科大臣はさまざまな委員会に呼ばれており、こうしたことを丁寧に説明しているんだろうと思う」

--(同) 前川さんと他の関係者も取材しているところ、例えば審議会の人事に関しても官房長官等が政権を批判するような記事や投稿をされているものについて、それを見せながら人事を差し替えるように要望されることもあると聞いた。

「100%ないです」

--(同) ないですか。

「そんな簡単なものじゃない」」(「加計学園問題 菅義偉官房長官と記者、前川前事務次官めぐり“バトル”」

菅義偉は、「私は自らの承知している事実に基づいて発言しており、それ以上でもそれ以下でもない」と答えているが、相変わらず「問題ない」おじさんで通している。
これは、「私の承知している事実」という形式を前面に出すことで、例によって「問題ない」といっているのと同じである。

掘り下げるべきは、その「承知している事実」を菅義偉が誰から受けた情報なのか、前川自身が違うといっているのだから、どうするのか、ということなのだが、菅義偉は内容に入ることができないのである。

「共同通信の調査では国民の77%が文書の開示と政府の対応について納得していない。もう少し開かれた対応をしていただきたいと感じている」という意見にも、「委員会でも文科大臣はさまざまな委員会に呼ばれており、こうしたことを丁寧に説明しているんだろうと思う」とまるで他人事のような答え方である。

形式的で他人事。
決して自分の問題にしない。
内容に踏み込まず、相手にも踏み込ませない。
これは内容に踏み込むのが恐いからだ。

森友学園(安倍政権)―加計学園(安倍政権・国家戦略特区)―国際医療福祉大学(安倍政権・国家戦略特区)で出てきた問題のどのひとつとも、内容的に踏み込んで渡り合えるものはないのである。

望月衣塑子が「例えば審議会の人事に関しても官房長官等が政権を批判するような記事や投稿をされているものについて、それを見せながら人事を差し替えるように要望されることもあると聞いた」と発言したのに対して、菅義偉は「100%ないです」と答えているが、これは嘘だろう。

こういう複数の証言は、この種の積み重なった人事に対する不満や批判が鬱積しており、それが我慢しきれずに露出してきたのである。
何もないところに、あちこちから同種の「デマ」が飛び出してくることはあり得ない。

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与謝野晶子与謝野晶子

そうです。
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太宰太宰

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