このページは、2017年6月5日に更新しました。
『兵頭に訊こう』は、現在の国内外の重要問題について、最新の情報と考え方(批評)を、見やすく、わかりやすいことに注力して発信しています。
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わたしは、『草枕』で、「知に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。住みにくさが高じると、安いところへ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて、画ができる」と書きました。前川喜平は、きっと詩人として出会い系バーに行ったのでしょうね
このページの要旨
情報において大切なのは、(1) 信頼力(誰が語っているか)、(2) 知力(専門力)、(3) 網羅力、(4) 経験力、(5) 人間力(99%の側に寄り添う誠実な権力監視)である。
こうして見てみると、前川喜平の情報は信じられることがわかる。
逆に菅義偉やゴミ売りは、5点のすべてにおいて欠けている。
前川喜平について、主に(1) 信頼力(誰が語っているか)と、(5) 人間力(99%の側に寄り添う誠実な権力監視)のふたつの観点から考察する。
多くは東大卒の政治家・官僚が口を揃えて嘘をついているなかで、出会い系バーの女性の、ひたすら事実を述べただけの証言が、すべての政治家・官僚の嘘を打ち消し、前川喜平の情報の確かさを証言している。
テレビで前川喜平が「安倍首相の不正を正して」いることを知った出会い系バーの女性は、文春の取材に応じることを決める。
女性が、大学を辞めて、キャバ嬢になる、と前川に語ったとき、前川は怒って「親も心配しているんだから、早く就職したほうがいいよ」と注意する。また、百貨店で働くことを勧め、女性は勧められたとおりに百貨店の婦人服売り場で働く。
前川は喜び、わざわざ就職を祝う会まで開いてやる。
どうやら菅義偉やゴミ売りの人物破壊は、逆効果になったようだ。

そうですか。圧倒的な与党と官僚による人物破壊を、出会い系バーの女性が、淡々と事実だけを語って一蹴してしまったのは、とてもおもしろいですね。これは歴史に残るエピソードになります。
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1 情報の受け方
1960~70年代は、週刊誌やスポーツ新聞をもとに、政治状況を語ることは、まずなかった。
しかし最近はそうでもない。
東京の大手(「記者クラブ」)寿司友メディアよりも、はるかに信頼できるメディアになっている。
投稿サイト『阿修羅』などにも、上位に週刊誌やスポーツ新聞のスクープが並ぶことは少なくない。
その理由は、次の2点だ。
(1) 権力を監視するというジャーナリズム本来の使命を、一部の週刊誌やスポーツ新聞が手放していないこと。
(2) 政府の広報ではなく、実際に現場を調査し、取材した独自の記事が多いこと。
その他、わたしは外国のメディアによく目を通す。
犬HKのニュース番組などは時間のムダである。重要な情報に限って報道しないからだ。
情報で大切なのは、何が伝えられているか、ではない。
誰が伝えているか、なのだ。
現在の安倍政権の伝える情報はほとんど嘘の情報である。
犬HKをはじめ東京の大手(「記者クラブ」)寿司友メディアの情報も、全部とはいわないが、多くが洗脳・誘導のための情報である。
もっとも巧妙で悪質なのは、報道せずに隠蔽するというのがある。
犬HKが頻繁に使う手だ。
前川喜平は、実は犬HKのインタビューも撮っていたが、犬HKの放送は見送られ、同じタイミングで出会い系バーの件をゴミ売りが報じたという。
犬HKの上層部では、政権批判につながる情報はその都度、官邸にお伺いを立てているのだとわたしは思っている。
それで収録した前川の発言に驚き、政権に通報し、そこからゴミ売りのバッシングにつながったのであろう。
情報において大切なのは、次の5点だ。
(1) 信頼力(誰が語っているか)
(2) 知力(専門力)
(3) 網羅力
(4) 経験力
(5) 人間力(99%の側に寄り添う誠実な権力監視)
こうして見てみると、前川喜平の情報は信じられることがわかる。
ほぼかれは5点を満たしている。
逆に菅義偉やゴミ売りは、5点のすべてにおいて欠けている。
2 出会い系バーの女性の証言
ここで、わたしたちは前川喜平について、主に(1) 信頼力(誰が語っているか)と、(5) 人間力(99%の側に寄り添う誠実な権力監視)のふたつの観点から、かれを考察してみよう。
多くは東大卒の政治家・官僚が口を揃えて嘘をついているなかで、出会い系バーの女性の、ひたすら事実を述べただけの証言が、すべての政治家・官僚の嘘を打ち消しているのは愉快だ。
わたしがいうのは、いま高く評価されている『週刊文春』の取材である。
A子さんと友人との会話を黙って聞いていることが多かったという前川氏。
「会う時は、私の友達と一緒のことが多かったけど、よく覚えているのは、ケンタッキーで珍しく(前川喜平と 注 : 兵頭)2人で話した時のことです。
私は、大学に入っていたんですけど、知り合いが病気になって死んじゃった。
ショックで勉強に身が入らなくなって、大学を辞めて、キャバクラの体験入店を繰り返してる時期でした。
『友達がキャバ嬢だから、私もキャバ嬢になる』って言ったら、すごく怒られて。『親も心配しているんだから、早く就職したほうがいいよ』と言われました。
その後も会うたび『ちゃんとした?』とか『仕事どう』って聞かれました。私は高級ブランドの店員になりたいと思って、前川さんに相談したんです。
『手っ取り早いのは、百貨店で働くことだ』って言われて、実際、百貨店に入って婦人服売り場で働くことにしたんです。前川さんは喜んでくれて、『授業参観』と言って、お店に来てくれたこともありました。
急に売り場にこられてビックリしました。
婦人服なんで、男の人が一人でいると浮いてしまうんで、店の人には『学校の先生が来たんです』と説明して。前川さんは頭だけ下げて、すぐに帰っていきました。
その後、高級ブランド店で働けたので本当に感謝してるんです」思い出に残っているのが前川氏が開いてくれた就職を祝う会だという。
「同じ時期に就職が決まった友達と一緒にお祝いしてくれたんです。
私が行きたかった『不思議の国のalice』をイメージしたレストランに3人で行って<おしごとガンバレ>と書かれたケーキを用意してくれました。
ふだんはおねだりしても何も買ってくれないのに、歌舞伎町のドン・キホーテに行って『今日は何でも買っていいよ』と、カラーコンタクトなどの日用雑貨を買ってくれました。(「出会い系バー相手女性」)
3 或る「担任の指導」
女性が、大学を辞めて、生活のためにキャバ嬢になる、といったとき、前川が怒って「親も心配しているんだから、早く就職したほうがいいよ」と注意したくだりはおもしろい。
「その後も会うたび『ちゃんとした?』とか『仕事どう』って聞かれました」。
前川は具体的に「手っ取り早いのは、百貨店で働くこと」を勧めている。
女性は勧められたとおりに百貨店の婦人服売り場で働く。
このあたりもはや前川は担任である。
前川が喜んで、「授業参観」と称して来店し、店にやってくるところなど、普通の担任でもなかなかやらないことだ。
女性が店の人に「学校の先生が来たんです」と説明しているのは、下意識の部分では、ほんとうに担任と生徒の関係になっていたのかもしれない。
「前川さんは頭だけ下げて、すぐに帰っていきました。
その後、高級ブランド店で働けたので本当に感謝してるんです」というから、この「指導」は的確だったわけだ。
前川はわざわざ就職を祝う会まで開いてやっている。
ここまでやる現場の教師はまずいない。
ひとつは多くの生徒を抱えて、ひとりだけに特別待遇をするわけにはいかないからだが、心のなかでは多くの担任は生徒に「祝う会」をやっている。
前川は、「同じ時期に就職が決まった友達と一緒にお祝いしてくれたんです。
私が行きたかった『不思議の国のalice』をイメージしたレストランに3人で行って<おしごとガンバレ>と書かれたケーキを用意してくれました」。
どうやら菅義偉やゴミ売りの人物破壊は、逆効果になったようだ。
証言した「A子」は、取材に応じた理由について、このように述べていた。
記者会見のあった25日に、お母さんからLINEが来て、『まえだっち(女性たちが前川喜平につけたあだ名 注 : 兵頭)が安倍首相の不正を正してる』。
それで、お父さんとテレビ見て、『これは前川さん、かわいそうすぎるな』と思ってお話しすることにしました。
『調査』と言っていましたけど、振り返ってみると確かに『どうしてここに来ているのか』とか家族構成も聞かれました。
いまになって真実とは思えない報道がたくさん出ていることが不思議です。
私は前川さんのおかげで今があると思っていますから。
もはや安倍政権は、みっともなさすぎる。
森友・加計学園事件だけでも、身内びいき・縁故主義(ネポティズム)の人の道に外れた政治をやっている。
安倍晋三の力を利用した籠池泰典も山口敬之も、悲惨な末路を辿りそうだ。
加計孝太郎の獣医学部も見通しは明るくない。
人も動物も日本から減っているからだ。
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わたしは若い頃に吉本隆明の『試行』に作品を発表していました。
この『試行』自体が、そのような問題意識に貫かれた同人誌でした。
位置のとり方の大切さはわかっております。

そうです。
何を書くか、よりも、誰が書くか、ですね。
どんな位置にいる、誰が書くか、が大切なのです。
それは、ほんとうのことを言えるかどうかの違いになってきます。
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