このページは、2017年6月3日に更新しました。

『兵頭に訊こう』は、現在の国内外の重要問題について、最新の情報と考え方(批評)を、見やすく、わかりやすいことに注力して発信しています。

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漱石漱石

いまの時代ほど、日本人の特徴がよく顕れている時代はないですね。中国人は一度決めたら頑として貫くところがあり、だからイデオロギーが存在する。しかし、日本人はその場に応じてくるくると変わる。だから、イデオロギーというようなものは存在しないのです。憲法さえ無視する。戦後70年経って、また元に戻ってきました。

このページの要約

共謀罪が決まりそうだ。
大きな理由のひとつは、民進党が、自民党が勝手に決めた採決のレールに乗るからだ。
野党は、国会の審議では、確かに勝っている。
しかし、「反対して通す」スケジュール闘争を克服できない。
野党は、安倍昭恵と前川喜平の証人喚問を求め、応じるまですべての審議を止めるべきだ。
この調子だと、日本が戦争に突入するときも、淡々と採決に応じ、敗北するのであろう。

この世には珠玉のような人たちがいる。
男にも女にも、そして老人にも若い人にも。
ゲスに遭って酷い目に遭った人は、概してそのような珠玉の人種を認めたがらない。
体験を普遍化してしまうのだ。
もちろんわたしは性善説だの、性悪説だのといっているのではない。
この世には善人もいれば悪人もいる。
そのなかに珠玉の人がいるのだ。
わたしの言葉でいえば、国家国政を私物化した安倍晋三を告発する前川喜平は、間違いなくそのひとりであろう。

出会い系バーに調査に行くとき、前川喜平はそのことを細君にも説明し、バーでは本名を名乗っていた。
本名を名乗ったのは、前川に、菅義偉やゴミ売りのような、タメにする下心がなかったからだ。
動機は民放のドキュメンタリー番組を見て、彼女たちの話を実際に聞いてみたいと思ったためだった。
実は前川喜平が投げかけた問題は普遍的な性格をもっている。
他省の幹部も、それから自民党の議員も、この日本がいかに破壊されているかを、実際に自分の目で見る必要がある。

芥川芥川

そうですね。国連から人権やプライバシーについて勧告を受けていますが、これほど日本人にとってわかりにくいものはないのです。日本の為政者は、国民を奴隷とみており、奴隷なしには一日たりとも政治ができないのです。為政者に反対したり、批判したりする奴隷など想定外の貧しい政治なので、共謀罪が必要になるのですね。

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1 スケジュール闘争のなかの共謀罪

共謀罪が決まりそうだ。

大きな理由のひとつは、民進党が、自民党が勝手に決めた採決のレールに乗るからだ。
民進党は、国会の審議では、確かに勝っている。
しかし、「反対して通す」スケジュール闘争を克服できない。

多数決だから仕方がないという理屈と、国会での戦術・戦略とは、次元が違っている。
少数派の闘い方を進化させ、とりわけ共謀罪のような、この国の平和と民主主義を根底から破壊する悪法には、それに見合った闘い方を組まなければならない。
与党からまで疑問や不安が出される法案なのに、参議院の静かさはだらしがないの一言に尽きる。

ほんとうに国民のために闘うつもりがあるのだろうか。
参議院の静かさは、本音では共謀罪に賛成しているのではないかと思われるほどのものだ。

野党は、安倍昭恵と前川喜平の証人喚問を求め、応じるまですべての審議を止めるべきだ。

壺井須美子

共謀罪、後4回審議で採決? 共謀罪がもたらす恐怖政治を由としない野党は、前川文科事務次官とアベアキエの証人喚問を与党が拒否した段階で、内閣不信任案、全審議拒否、全員議員辞職迄の覚悟を決めるべき。
ぐずぐず審議と採決に応じたら次の戦いはないと思え。
国民の代表なら政治家は行動で国民を守れ。

あべともこ(衆議院議員・小児科医)

民進党がそこ迄安倍政治の本質を自覚した時、まさに未来への介入、子供たちの将来をねじ曲げる悪政として、前川前事務次官の問題提起を受け止めて全力で証人喚問を求めるべきだ。
言葉だけでなく審議を止める覚悟をもって、そもそも審議拒否はしないという方針の共産党をも巻き込まねば未来を無くす。

民進党に徹底して戦う覚悟があるのか、それを国民はみている。
前川前事務次官があれだけの発言をして、しかし与党は証人喚問に応じようとはしない。
全ての委員会を止める覚悟で証人喚問を求めるべきである。
しかし参議院では月曜に共謀罪本会議合意。
一日でも審議を遅らせることも廃案への道なのに。

きむらとも

「共謀罪審議も大詰め?」「あと4回の質疑で採決?」『テロ等準備罪』? 『共謀罪』? いやこれは政権の意向に背く「一般人」を一網打尽に取り締まる『治安維持法』だ。
この法律、もちろん組織的犯罪集団の「テロ」抑止には全く無力だが、一般人の「デモ」抑止には最強の法律だ。
そのために作る法律だ。

「他に適当な人がいないから安倍首相」の原因は「どうせまた決まっちゃうんでしょ」だ。
この国民の「無気力」を取り去るには、野党が本気で全面審議拒否して「異常国会」をこの「無気力層」に見せるしかない。
加計疑獄をTVが騒いでいる今こそ絶好機だ。

野党は全面審議拒否を これに対してネットで安倍政権支持者が慌てて批判しているのを見ると、これぞ政権に対する最強の痛打となる手段だと確信できる。
野党の全面審議拒否が、野党に対する世論の批判を招いて政権支持が激増するなら、政権支持者は「野党の全面審議拒否」を、むしろ歓迎するはずだ。

安倍支持者か知らないが、審議拒否を税金泥棒という金銭感覚が、あまりにバカバカしすぎて噴飯だ。
森友問題にしろ加計学園疑獄にしろ、そもそも安倍政権が出すべき資料を出し、すべき説明をすれば、ここまで貴重な時間を「浪費」せずとも済んだのだが。
そもそも国民の財産が、不当に投げられたんだが。

これらのツイートの背後には、多くの国民の、犠牲を決して払わない野党への不信感がある。
この調子だと、日本が戦争に突入するときも、淡々と採決に応じ、お行儀良く敗北するのであろう。

2 証言する出会い系バーの女性たち

前川喜平が出会い系バーに通って、子供の貧困の問題を調査したことについて、様々なゲスの勘ぐりが出てきた。

政権からするバッシングは、政治的にタメにするものなので、それほど問題にしなくていい。
工作員の日当稼ぎのバッシングもそうだ。

ただ、そうではない人々も少なからずいて、こういう人たちは不幸な人たちだとわたしは思っていた。

この国からは、立派な男女が少なくなった。
昔は、若者にも、自分の将来を犠牲にして、公正・公平・平和な国家社会のために闘う人たちが多かったように思う。
六十年安保闘争、全共闘運動は、その象徴的なものだ。

現在、前川を囲繞しているのは、ゲスの勘ぐりの類いだ。
ゲスといっては悪いが、腹が立つのでそういっておく。

この世には珠玉のような人たちがいる。
男にも女にも、そして老人にも若い人にも。

ゲスに遭って酷い目に遭った人は、概してそのような珠玉の人種を認めたがらない。
体験を普遍化してしまうのだ。
もちろんわたしは性善説だの、性悪説だのといっているのではない。
この世には善人もいれば悪人もいる。
そのなかに珠玉の人がいるのだ。

前川喜平の告発があって、狼狽した御用メディアのゴミ売りがヨタ記事を載せたとき、わたしはまったく違ったことを考えていた。
前川は、この出会い系バーの調査を、細君にも話しているにちがいないと予測したのだ。

案の定、最新の『週刊文春』(6月8日)で、わたしの予測通りのことを、前川は語っていた。
しかも、前川は出会い系バーで悪びれずに堂々と本名を名乗っていた。

漱石の『心』で、「先生」が「私」に向かってこういう場面がある。

私は死ぬ前にたった一人でいいから、他(ひと)を信用して死にたいと思っている。
あなたはそのたった一人になれますか。
なってくれますか。
あなたは腹の底から真面目ですか。

信じる人がほしい。
これは古今東西の人間の願望だろう。
それも一人でいいからというのが切ない。
なかなかそういう人には恵まれないからだ。
ただ、他人に信用されるのも恐ろしい。
わたしが信用する、「そのたった一人になれますか。なってくれますか」といわれると、普通はたじろぐ。
真面目な人ほどたじろぐ。

ただ、信用してもいい人は、この世にいるのだ。
わたしの言葉でいえば、国家国政を私物化した安倍晋三を告発する前川喜平は、間違いなくそのひとりであろう。

『週刊文春』に「出会い系バー相手女性」と題する記事が載っている。
実際に前川喜平が通った出会い系バーの女性たちの証言だ。

3 子供に学ぶ教育の原点

「前川さんは最初、『前田です』と名乗ってましたね。
すぐに本名を教えてくれたけど、私たちはそれからも『まえだっち』と呼んでました。
前川さんはいつも『前川だから』と突っ込んでいました」

(中略)

この件は、妻にも説明してあり、理解を得ています。
その店に行っていたのは事実です。

店を訪ねてみようと思ったのは、民放のドキュメンタリー番組を見たことでした。
こういう店で男の人からお金をもらって生活している女性がいると知り、彼女たちの話を実際に聞いてみたいと思いました。

菅さんは教育行政のトップとして相応しくない行動と言いましたが、事務次官や局長になると、現場のリアルな声を聞く機会はほとんどない。
だから足を運んでみたのです。
確かに普通の官僚はこんなことはしないのでしょうが。

この店で水商売で苦労している女性や、母親が鬱病になって高校を中退した女性……様々な人に出会いました。
実際に店で聞いた情報の1つが株式会社が設立した学校の実態です。
これも構造改革特区で認められた制度ですが、文科省は徹底的に反対していました。

実際に株式会社立の通信制高校に通っていた女性に出会って、彼女から『何一つ勉強しなくていい。授業料だけ払えば高卒の資格がもらえる』と聞いた。
これはいけないと思い、株式会社立学校のあり方を見直すよう指示したこともあります

「前川さんは最初、『前田です』と名乗ってましたね。
すぐに本名を教えてくれたけど、私たちはそれからも『まえだっち』と呼んでました。前川さんはいつも『前川だから』と突っ込んでいました」。
愉快なやりとりだ。
本名を名乗ったのは、前川に、菅義偉やゴミ売りのような、タメにする下心がなかったからだ。
出会い系バーの女性は一個の独立した人格であり、下心がなければ本名を名乗って悪いわけではない。

それに前川喜平ほどのすばらしい人物になれば、別に出会い系バーにこそこそ隠れて通わずとも、寄ってくる女性はいくらでもいたと思う。
しかし、この人は、そういうことをしないタイプの男なのだ。

動機は民放のドキュメンタリー番組を見て、彼女たちの話を実際に聞いてみたいと思ったためだった。

事務次官や局長になると、現場のリアルな声を聞く機会はほとんどない」。
これは文科省だけの問題ではない。
全国の現場の教師でも、教え子や卒業生が出会い系バーで働いていることを、まったく知らないのである。
実は前川喜平が投げかけた問題は普遍的な性格をもっている。
他省の幹部も、それから自民党の議員も、この日本がいかに破壊されているかを、実際に自分の目で見る必要がある。
ぜひ、そうしていただきたい。

ここで、前川は、「実際に店で聞いた情報の1つが株式会社が設立した学校の実態」として、「実際に株式会社立の通信制高校に通っていた女性に出会って、彼女から『何一つ勉強しなくていい。授業料だけ払えば高卒の資格がもらえる』という破壊された教育の現実を知る。
それで「これはいけないと思い、株式会社立学校のあり方を見直すよう指示した」という。
これなどは体験の大きな成果であり、子供たちから大人が学ぶ方法の成果である。

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与謝野晶子与謝野晶子

そうです。
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どんな位置にいる、誰が書くか、が大切なのです。
それは、ほんとうのことを言えるかどうかの違いになってきます。
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太宰太宰

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