籠池泰典の証人喚問について、自民党の、国家私物化が続いている。

今度は、国政調査権を使ってまで、しっぽ籠池をお縄にするつもりのようだ。

森友学園から郵便局で100万円を振り込んだのは、「職員」ではなく、籠池諄子だったのではないか、というのだ。これが偽証罪の可能性があるという。諄子も広義の「職員」であり、そんな小さいことはどうでもいいではないか。逆にしっぽ籠池の、本筋での証言の正しさを印象づけるものだ。

もともと自民党は、民間人の参考人招致には慎重であるべき、と語っていた。それが安倍昭恵の100万円寄付の話が出たとたん、「総理への侮辱」として怒り、参考人招致どころか偽証罪に問える証人喚問を決めた。

しかし、この感情的な証人喚問が裏目に出てしまった。FAX問題が新たに浮上し、今度は谷査恵子のしっぽ切りまでせねばならないことになったのである。

追い詰められているのは自民党である。そこで開き直りの逆襲に出た。しっぽ籠池証言の本質を離れて、枝葉末節で国政調査権まで使ってもしっぽ籠池の捕縛にかかったというわけだ。

籠池側の要請を受けて、安倍夫婦の間で話し合いがあったというのは、自然な流れである。安倍昭恵は、谷査恵子に話を伝え、それを受けて谷査恵子は公務として安倍昭恵に尽くしたつもりだっただろう。

彼女は安倍夫妻の森友学園に対する高い評価を知っていた。だから、森友学園の要望に応じて、懸命に仕事をして、結果的には満額回答(しっぽ籠池が「カミカゼが吹いた」というのはそういう意味である)となったFAXを送った。

満額回答というのは、籠池側から谷査恵子宛てに出された手紙によって、その要望がすべて満たされていたことがわかったためである。

森友問題で政府が隠していた手紙の中身が判明! 籠池理事長から昭恵夫人への口利き依頼はゼロ回答どころか満額回答だった」(3月29日)

谷査恵子が安倍昭恵に一言の相談もなく、勝手に籠池側の要請だけを特別扱いして財務省に問い合わせ、せっせと仕事をしたということは、責任問題をもっとも警戒する官僚の習性からしてありえない。

しかもFAXは勤務時間中に送られ、文面には、「なお、本件は昭恵夫人にもすでにご報告させていただいております」と書き添えられている。完全な公人としての業務である。

ところが安倍夫婦に感謝されるどころか、私的にひとりで勝手にやったとしてしっぽ切りに遭っている。何とも気の毒なことだ。安倍夫婦は庇わないし、泥を被らない。情とモラルがないからだ。

髙坂勝が「昭恵夫人と秘書T氏双方を知るバー店主が激白。「上司に責任を押しつけられた、元首相夫人付秘書T氏のこと」」でこんなことを書いていた。

疑惑の追及で開かれた3月23日の国会証人喚問で、森友学園の籠池泰典氏は、安倍首相の妻の昭恵夫人が元秘書(経産省からの出向)のT氏に指示して、国有地を巡る対応をさせていたと述べた。ところが翌日24日に菅義偉官房長官は、昭恵夫人はまったく関知せず、秘書のT氏が勝手にやったことであるとの見解を言ってのけた。

首相や夫人の関与がないものとするために、秘書にすべての責任を押しつけたのだ。どう考えてもオカシイ。恐ろしいほどの詭弁だ。これは国家による一個人へのパワハラであり、イジメである。(「昭恵夫人と秘書T氏双方を知るバー店主が激白」)

これが一般的な国民の感慨だろう。

要は散々利用し、都合が悪くなったらしっぽ切りをやって逃げるということだ。しっぽ切りは、しっぽ籠池から始まって、しっぽ谷に続き、まだ出てきそうだ。

そしてほんとうは、しっぽ福島があり、しっぽ沖縄が存在する。いや、この国の99%はすべて1%に切られ、捨てられていることを知らなくてはならない。

「市民メディア放送局」がこんなツイートをしていた。

民進党・江田憲司氏は24日に『谷査恵子の実質上の上司は今井氏』として証人喚問を要求した。

今井尚哉(首相政策秘書官)は、9月4日に安倍晋三が大阪を訪問している時にも同行している。谷査恵子-今井尚哉-安倍晋三が完全に繋がった。

森友学園事件の闇は深い。

森友学園事件を考えるときは、ふたつのルートに分けて考えると、わかりやすいことを、メルマガ「メールが語る森友学園事件」(2017年3月26日)で書いた。その後、明らかになったことがあるので、深化させて再掲する。

官邸ルート

安倍晋三(安倍昭恵) ― 稲田朋美 ― 今井尚哉(首相秘書官) ― 谷査恵子(夫人付き) ― 迫田英典(元理財局長) ― 佐川宣寿(現理財局長)(嶋田賢和・大石吉彦) ― 田村嘉啓(理財局審理室長) ― 佐藤義信(国交省航空局長)

大阪(近畿)ルート

橋下徹 ― 松井一郎 ― 椿原泰夫(稲田朋美の父) ― 池田靖(国有財産管理官・近畿財務局) ― 武内良樹(近畿財務局長(土地取引)) ― 清水管理官(近畿財務局) ― 高見(大阪航空局調整係) ― 吉本馨(私学課) ― 梶田叡一(私学審議会) ― 酒井康生(森友弁護士) ― 稲田龍二(稲田朋美の夫で弁護士) ― 松本設計事務所 ― 籠池泰典

以前のメルマガでも指摘したとおり、官邸ルートと大阪ルートとは、複雑に入り組んでいる。

「ken」のツイートによると、「今井善衛の妻は山崎種二の娘であり、安倍晋三夫人である安倍昭恵の叔母が山崎種二の三男(山崎誠三)に嫁いでいるため今井家と安倍家は縁戚に当たる。迫田英典・国税庁長官も地元安部の親戚関係」にある」

安倍晋三の政治は、朝鮮型の縁故主義(ネポティズム)・利権政治であって、内閣をオトモダチ(日本会議)で占めることから始まり、あちこちに長州閥、マイノリティの人間関係が張り巡らされている。

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