三宅雪子の離党が突きつけた問題

「生活の党と山本太郎となかまたち」(以下「生活の党~」と略称)の、元衆議院議員の三宅雪子が、4月9日(2015年)に離党を表明した。まだ受理はされていない。

政治に関わる人たちは、非常に思い込みが強いので、最初に断っておくが、わたしは無党派の人間である。どの政党にも所属していない。また、わたしは右翼でも左翼でもない。三宅雪子とも面識はない。

さらに三宅雪子もわたしも、「生活の党~」の、政策は揺るがず支持している。小沢一郎や山本太郎、それに森ゆうこらへの評価はこれまでと変わらない。

政党の問題は、わたしのような外部の人間の方がわかりやすい、冷静な判断を下せるという一面がある。なぜなら党の人間にはそれまでの、関係のしがらみがあって、なかなか冷静な判断が下せないことがあるからだ。

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離党の日の三宅のツイートはこうである。(引用するすべてのツイートは、ディスプレイ上の読みやすさを考慮して、読点を兵頭の方で増やしてある)

「三宅雪子

(1)このたび「生活の党~」を離れることになりました。党支持者(を名乗る)人物から悪質な嫌がらせを受けていることは、すでに皆さまにはご報告してましたが、その件において、私からは誠意がなく冷酷と感じた党幹部の対応が原因であり、小沢・山本両代表とは一切無関係であります。

(2)私としては、最後まで党に留まる決意でしたので、この時期にこのような事態になりましたことを、申し訳なく思いますし、心からお詫び申し上げます。「国民の生活が第一」の理念は変わりませんし、この先もできる限り、外から小沢さんを支えていきたいと思っております。そして、嫌がらせに関しましては

(3)事実無根であるばかりか、その拡散を(ネット上でなく様々な方法で)続けると聞いておりますので、恐怖を感じております。

(再掲)小沢さんとのつきあいは25年以上。政治家小沢一郎を師事するだけではなく、家族のように思っている。父が亡くなってからは特にそうだ。その気持ちは変わらないし、これからも、政党との関係は別として、一生涯支え続けたいと思っている。

なぜ、こうなったんだろう。件の人物に母の葬儀の手伝いをしてもらったからだ。親族に興味を持たれてしまった。本当に後悔している」

彼女への嫌がらせ、献金への妨害活動、名誉毀損、威力業務妨害の逐一は、ここでは引用しない。なぜなら気持ち悪いし、かれらの思うつぼだからだ。

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三宅雪子への攻撃は、三宅のツイキャスが大成功した直後に起きた。このあたりにいかがわしい動機が透けて見える。

三宅のツイキャスは、一日に2本立てになっている。

1 午前8時からのツイキャス

2 午後9時からのツイキャス(前半はゲストへのインタビュー。後半は訪問者とのフリートーク)

三宅のツイキャスで、もっとも重要なのは、視聴者の数よりも(それももちろん重要だが)、彼女のテーマに訪問者を引きつけたことだ。

わたしが覚えているゲストは、内田聖子、大下英治、森ゆうこ、太田隆文、志葉玲、亀井亜紀子らがいる。さらに鳩山由紀夫、岩上安身、玉城デニー、わたなべりんたろう、中田安彦、山田正彦、吉田照美(このときの訪問者数は、なんと9462人)、三宅洋平、中村てつじらがいた。

錚々たるメンバーであることはもちろんだ。わたしが驚くのは、貴重な時間を割いて、これだけの(これは一部である)人たちが、快く彼女との対談を引き受けてくれたことである。これも三宅の力である。

「生活の党~」とりわけ事務総長の川島智太郎は、三宅雪子のこの力を認めなくてはならない。おれだったら、もっとうまく対談をやれる、という人はいるだろう。しかし、ゲストが集まらない。訪問客もこない。そのことは認めなくてはならない。

初見者も多く、それは政治や社会的な問題に関心をもっている若い世代が多く、「生活の党~」支持者に育つ可能性があった。性急に「党員がいくら増えたか」というのは古い政治の考え方だ。政治にも社会問題にも関心のない若者たちには、時間軸を設定してやらなくてはならない。とりとめのない話が、2年後、3年後に、明確な輪郭をもつようになるのだ。

ハードルを下げねば人が集まらない。わたしにいわせれば、まだ三宅雪子のツイキャスはハードルが高すぎるのだ。

小さな政党の、デジタルテクノロジーによる拡散。その意味を事務総長の川島智太郎は理解できなかったといってよい。だから、三宅の、解決の要請に対して、次のような、のんびりした建て前でしか対応しなかった。

「4月6日

この数日三宅さんから様々な相談があり、三宅さんの思う結果にならず、不満を抱かせてしまいました。
力不足なのでしょう。
申し訳なく思っています。
ツィートで小沢代表に正確な情報を入れないと書かれてますが、小沢代表自体様々な情報を取り、1人の言葉を鵜呑みにする事は絶対にありえません!

違う情報を入れればそれはいづれ必ずわかる事で、そんな事がまかり通る訳がございません。
ツィートでこのような話しをする事は、みっともない話しなのでこれ以上はやめますが、小沢代表に嘘な報告をする事は絶対にありません。
今までも、これからも!今、このような話しとなりお詫び申し上げます!」

非常に古いタイプの政治家であることがわかる。起きていることがわかっていないのだ。現在の日本で、もっとも国民を見下しているのは東京の大手メディアと政治家であろう。ここにもそんな雰囲気を感じる。「力不足」と突き放し、「みっともない」で幕を下ろされた結果、三宅は離党に追い込まれていった。

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また、三宅は、川島にこんな提案をしている。

「統一地方選挙にあたっては、応援体制を組む、一同集めて(選挙違反がないよう)説明会をすることなどを事務総長に提案しました。(現職議員や支部長が少なく)人がいないという理由で叶いませんでした」

ここに生活の党の、事務総長川島智太郎を巡る重要な問題がある。

1 応援体制を組む

2 一同集めて(選挙違反がないよう)説明会を開く

こういった基本的なことは、すでに「生活の党~」でもやっているものとわたしは思っていた。というのも初めての立候補者もいる筈だからだ。さらに支援者の犯す法律違反もある。

こういうのは小沢や山本を離れて、川島が独自にやったらいい話である。

離党届に関しても、事務所に出てこいということらしい。しかし、彼女のツイートをちょっとでも読んだ者は、出かけるのが無理だとわかる。

慰留するなら、川島が三宅の自宅に出かけたらいいではないか。こういうのは市民社会の常識である。不思議でならない。

いったい小沢一郎のような巨大な人物を政党の代表にいただくとき、必ず起きる問題がある。それは周りが指示待ちになってしまうことだ。いつも小沢の指示を待ち、指示がなければ何もしないという現象である。ここに小沢の孤独の源泉がある。

小沢の指示がなくても、政党としてやらねばならないことは、状況によって決まっているのだから、各自の判断でやればいいのである。小沢のいう「自立と共生」とはそういうことだ。そうしなければ党は拡大していかない。

三宅の離党は、党内の路線対立の問題ではない。党員の女性が嫌がらせ攻撃を受けて、党が守らなかったという問題である。「生活の党~」の理念の原点にある共生は、遠い未来の話ではなく、この今に生きねばならない。過去のしがらみや好き嫌いは関係ないことだ。

この党の、福島や沖縄の悲劇に立ち向かう政策と行動を高く評価する。だから折に触れて何度も評価を書いてきた。

しかし、同時に、同志の三宅を襲ったトラブルにも対処してやってほしい。こう書くのは、まだ離党届が受理されていないからである。

三宅は貴重な戦力である。ネットの住民は、三宅雪子を通じて「生活の党~」を知り、支持した人たちも多い。今また、ツイキャスの大成功で党への貢献度を高めている。見ていると、初見が多い。

実は、「生活の党~」に限らず、全国の職場でIT関係者は、まわりの無知と偏見に苦しんでいる。まるで好きでやっているオタクのように見られている。その制作物の圧倒的な力を知らないのだ。

職場が買ってくれないために、IT関係者はどれだけ自腹で高価なソフト(ハード)を買っているか。また、帰宅してからもやらないと完成できないので、どれだけの時間を制作物に費やしているか。ほとんどまわりは無知である。

人も増やさないし、ポストも設けない。金も出さない。三宅雪子の現在も同じなのではないかと思う。

この党でも、党内の三宅への評価と感謝はあったのだろうか。

米国政治に決定的な影響を与え続けている外交問題評議会には、デジタル時代がもたらす変化を分析するためのふたつの研究ポストがある。

1 テクノロジーと外交・地政学を担当する研究ポスト

2 サイバー問題を担当する研究ポスト

このふたつである。「われわれは、デジタルテクノロジーが、国際的な思想、政治、経済アジェンダに深く食い込んできていることを明確に認識している」(『Foreign Affairs Report』2011 NO.1)

これは外交問題評議会の4年前の文章であるが、「生活の党~」には、このような問題意識、これに類するポストはないのではないだろうか。

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