現代も続くラーゲリの負の状況

8月27日に、平野浩のこんな重要なツイートを見つけた。

「消費税10%への安倍首相の経済ブレーン本田悦朗内閣府参与のコメント。「一言でいえば非常に悪い。3%引き上げたことで予想以上に落ち込んでいる。峠を越えたという人もいるが間違っている」。7~9月期の経済成長についても「8月に全国で起きている自然災害は消費心理に悪影響を与える」と指摘」

東京の大手新聞・テレビは、アホノミクスという信用詐欺の共犯者である。かれらはしきりに「生活がよくなったという実感がまだない」という「国民の声」とやらを伝える。まるでメディアが大真面目にアホノミクスを信じていたかのように。

東京の大手新聞・テレビの、国民への嘘の吐き方、だまし方、洗脳の仕方は、おそらく世界で一番だろう。

この国の民は、月ごとに年ごとに不幸になっている。日本人6人に一人は年収122万円以下になった。1人親世帯の貧困率の高さは、54.6%である。これはOECD加盟中最悪の水準だ。それでも首相は外国に行く度に大判振る舞いを繰り返す。

アホノミクスは失敗したのではない。最初から見かけの株高を演出して、見かけの景気回復を信じ込ませ、消費税増税をあげるという目的のための政治的詐欺なのである。

国民の給料が上がるなどという局面は、一部の政権協力の大企業を除いて永久にこないだろう。

ゴルフ命の安倍に景気回復ができたら、もうとっくに日本経済は立ち直っていたのである。

だいたい官僚の天下り・渡りに切り込まない財政再建など不可能である。ゴルフ命にとって、一時的な株価高騰で消費税増税をやれたら、国民の生活向上など、どうでもいいのである。

それにグローバル化した企業は、日本労働者の生活向上などに関心はない。頭にあるのは管理職の高給であり、株主(外人)への配当である。

日本企業の利益の配分は、(1) 内部留保 (2) 設備投資 (3) 株主への還元 (4) 有利子負債削減 (5) 新製品・新技術の研究・開発 (6) 従業員への還元の順番である。最後におこぼれにあずかるわけだ。

アホノミクスは、消費税増税のために作られた信用詐欺である。10%に再増税したいから、数字などどうでも変える。不正選挙をやるのだから、こんなこと朝飯前だ。景気が悪いから10%にはしない、などという真面目なことはしない。米国と官僚の圧力で上げることは間違いない。

abe shinzou (7)

アホノミクスは信用詐欺のようなものなのだが、それは1%の合意として行われている。失敗した経済政策などではない。

目的は日本を破壊して国際金融資本(米金融ユダヤ)に献上することにある。だからどのように悪化した経済指標が出ようとも、消費税増税は10%にあげるだろう。

国民の苦しみの訴えなど騒音に過ぎず、聞く気などはない。

自民党の「ヘイトスピーチ対策等に関する検討プロジェクトチーム」(PT、座長・平沢勝栄政調会長代理)が、28日の初会合で、国会周辺での大音量の街宣活動やデモに対する規制も今後、議論の対象にするという。

fascism (2)

国会や外国公館(米大使館をいっているのだろう)近くで大音量での街宣を規制する「静穏保持法」の運用が適切かどうかを検証するという。

「静穏保持法」とは笑わせるネーミングである。しかし、国会や外国公館といった特権階級の「静穏」ではなく、その前に全国の基地周辺の騒音をまず解消すべきだろう。

「ヘイトスピーチ」といえば、福島第1原発事件で苦しむ福島で、在特会が「プロ避難民」という言葉を使って糾弾し始めた。

在特会の思いの核心にあるのは、「「プロ避難民」は東電からの賠償金で昼間はパチンコを打ち、夜は酒を飲み、更に賠償金の増額を求め訴訟を起こしている。彼らを甘やかし、増長させた東電も非難されるべきだが、我々が最も糾弾すべきは背後に暗躍している極左主導の反日・人権派弁護団である」といったものだ。

どうしてこのように社会的弱者のわずかな「楽しみ」や「失敗」が許されないのだろう。これは安倍晋三が首相になってから、この国を染めあげた愚かな状況である。

生活保護を受けている者や原発被災者が、パチンコに行くのが許されない。在日が自分たちより恵まれているのが許されない。笹井芳樹・小保方晴子の論文ミスが許されない。そしてまるで何か恨みでもあるかのようにバッシングを執拗に続ける。

おかしいのは、バッシングを続ける者たちが、社会的強者の贅沢三昧や間違いをほとんど問題にしないことだ。たまさかカモフラージュのように安倍の悪口をいったりするが、それはかれらの真意ではない。権力の工作員であることを隠すために煙幕を張っているにすぎない。

日本人には、もともとこのような気の毒な状況に陥った同胞をバッシングする、痛めつける、負(ふ)の遺伝子がある。

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ブログ『鎌倉橋残日録~井本省吾のOB記者日誌~』に、鈴木敏明の書いた『逆境に生きた日本人』(展転社)の解説が掲載されている。そこで井本省吾は、次のように書いている。(< >内が、『逆境に生きた日本人』の引用文である)

「前回のブログで紹介した鈴木敏明著『逆境に生きた日本人』(展転社)は、日本民族の資質を、次のようにまとめている。

<日本人は

1 権威、権力に極端に弱い。

2 変わり身が実に早い。

3 裏切り者や変節者が多く出る。

4 団結することができない。

5 日本人は日本を愛せない>

<権力者や組織という背景を失うと、多くの日本人はいかに弱い人間になってしまうのか、そして次の権力者に身を摺り寄せて迎合していく、これが日本民族の姿なのです>

(中略)

こうまで言われると、「冗談じゃない、ちょっと待ってくれ」と言いたくなるだろう。

だが、本書第4章で描写されたソ連捕虜収容所内の日本兵の姿を見ると、うーんとうならざるを得ない。本書の白眉とも言うべきシベリア強制労働収容所(ラーゲリ)の体験記録の分析は、日本民族の醜悪な資質をいやというほど抉り出している。

ラーゲリ内での日本人の苦難がソ連側の非道に由来しているのは確かだ。が、実はそれ以上の悲劇は「同じ日本人が日本人を苦しめた」ことにある。

抑留者の中からソ連の共産主義を賛美し、勉強する「民主運動」の活動家、アクチーブ(積極分子)が多数生まれた。活動家、アクチーブになれば、過酷な労働から解放され、食事の分け前も多くなるからだ。

だが、それだけにとどまらなかった。「民主運動」に非協力、消極的な日本兵を「つるし上げた」。文字通りの弾圧である。民主運動に同調しない者を人民裁判にかけた。

「被告」にされた日本兵は「反動」として何時間も壇の土に立たされ、土下座して謝罪させられる。「反動」は毎日過酷な労働を強いられ、土運びには他の者の2倍も多く積んで、休憩時間にも「反動を休ませるな」と腰を下ろすことも禁じられる。寒さ、飢餓、重労働の三重苦。情け容赦のない攻撃にほとんどの日本人が無気力、従順に命令に従うようになる。

(中略)

あまりの暴力や吊し上げにソ連当局が、食事中のいやがらせなどを禁止し、衰弱者や病人の就業を禁じたほどだ。ところが、実績を上げてソ連当局に媚を売ろうとする日本人のアクテーブたちは、そんな衰弱者や病人さえ重労働に引っ張り出したという。驚くなかれ、本書は「ソ連抑留中に出た死亡者の死亡原因の最大のものは日本人による虐待だった」という史料を紹介している。

(中略)

<集団主義で勤勉な反面、権力に弱い。それが日本人
の民族的特性だ。何か命令されて言い争うことがまずない。私は日本人から「はい、そうですか」の返事以外、聞いたことがない。そんな特性が収容所の管理や捕虜の政治教育に大変役立ったよ>

(中略)

<(敵国の作業など本気でできないと思って)ノロノロと働いているドイツ人捕虜たちは、日本人捕虜の勤勉さに驚きというよりは嘲笑をなげかけた>

<メーデーの日にソ連当局と民主グループの命令で赤旗を先頭に祝賀行事をやっていたとき、それを見物していた外国人捕虜の中から突如一人の若者が飛び出し、先頭の旗手から赤旗を奪い取ってこれを地上に投げ捨て、「日本の国旗は赤旗か」と大声で叫んで、その旗をふみにじったという手記もある>

(中略)

ドイツ人などに比べ日本人は極端に権力に弱く、新しい権力(ソ連当局や終戦後のGHQなど)にすぐなびき、そこへの忠誠心を競い、生き延びるためには仲間を裏切る。そう著者の鈴木氏は結論付ける。
 
その典型が「スターリンへの感謝状」だ。日本帰国のための条件づくりなら、紙切れ1、2枚の署名文書でもいいのに、数十メートルの奉書紙に、1万6千語の感謝文を記し、きれいに表装し、美しい巻物として桐の箱におさめ、「感謝のアルバム」という画集まで添えたというのだ。収容所生活がすばらしかったことを絵で説明し、大元帥への感謝とソ連に対する忠誠を誓う内容と、6万3千人から成る署名アルバム――。(後略)」

誤解はないと思うが、わたしもここまで書かれると、頭を抱え込む。しかし昨今の日本の状況には、この日本人の負の遺伝子が色濃く出ている。

思想が出発するのは現実からである。現実の正しい認識から出発しない思想や論理には、そもそも状況が見えないのである。

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